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認証にリスクを感じるを方に、PSE、PSC、電波法など認証のリスクやデメリットとは?

 2020/02/27 中国ビジネス 認証の原理原則
この記事は約 8 分で読めます。 383 Views

こんにちは。管理人の堀です。

前回記事で、認証をすることのメリットをお伝えさせていただきました。

メリットがあれば必ずデメリットというかリスクが存在することも事実です。

そちらについてもきちんとお伝えしないと正しい情報でなくなってしまいます。

認証に関するマイナスな情報に関して、メリット部分と合わせてお読みいただきまして、認証への理解を深めていただければと思います。

ただ、PSE、PSC、電波法認証の独自デメリットというものは少なく、どのジャンルの商品においても中国輸入(海外ビジネス)を行っていれば、必ず発生するようなものばかりです。

当社独自の経験や、お客様の認証を行った経験の中で感じた、認証時のリスクになりやすいものをお伝えしていきたいと思います。

最初に大きな持ち出し費用が発生してしまう

これだけは認証独自の話になってしまいますが、やはり認証のために前金で費用を支払うということは他の一般商品ではない項目です。

また大変なことに認証費用は基本的に前払いです。

当社もそのような料金体系を敷いていますが、これはどこに依頼しても同じです。

検査機関は依頼のあった認証を滞りなく遂行することを前提に、人員や設備などの手配を行いますので、事前に費用を回収しておく必要があります。

もちろん、途中ボイコットなどの際に余りがあれば返金されることもありますが、いずれにしても最初に費用を支払わないと検査機関は動いてくれない、というのが通例です。

そういう意味で、「この認証は絶対に最後までやり遂げる必要がある」という決意のようなものがないと取り組みづらいことがあるのも本当です。

ある程度売れることがわかっている、業務インフラとして必要、など認証を行う要因・モチベーションが必要かも知れませんね。

そういった点が認証の敷居を高くしているのも事実です。

しかし、これは難しい問題でして、あまり誰もかれも簡単に認証(にエントリー)ができるようになってしまうと、例えば、レベルの低い業者による劣悪商品がどんどん検査機関に持ち込まれてしまい、検査機関もパンクしてしまう懸念もあります。

そうすると、通常に行える検査も後回しになってしまう可能性もあります。

認証の敷居が高いことが良いか悪いかは簡単には論じられません。

一方、何度も申し上げますが、そうした高い壁を乗り越えるための方策を施し、試験に合格することが事業者として一段高みへの第一歩であることも事実だと思います。

工場に書類提出をしてもらう必要がある

例として下記画像をご覧になってみてください。

これは当社が認証を行ったレーザーポインターの回路図なのです。

認証を行うにあたって、検査機関にこういった当該製品に関する書類(技術資料)を提出する必要があります。

初めての認証を行う際に、当社では今ほどのノウハウも知識もありませんでしたので、検査機関から技術資料の提出を求められた際に、これまでの経営体制では太刀打ちが出来ないということを悟り、少しずつ認証が出来る体制を整えていくようにいたしました。

そもそも中国(海外)の工場に対して「技術資料」を現地語で表現することは難しいです。

取引している工場がちゃんと生産をしているところであればよいですが、なかには組み立てをだけやっている工場もあり、技術資料がまともに出てこないことも多いです。

そういうわけで、工場に資料の確認を出来ずに諦めてしまう事業者様もいらっしゃいます。

そうした中、当社では工場と現地語で資料確認を行うノウハウを有していますので、ご相談頂ければと思います。

工場が繁忙期になると後回しされてしまう可能性がある

世界の工場と言われる中国は、日本人の我々が考える以上に忙しくあったります。

実のところ、工場にとって認証自体は1円も生まない作業です。

その割に用意しないといけない書類やサンプルなど、やることは多いのでついつい後回しにされてしまうことに異論は挟みづらくもあります。

一つの解決策としては工場の閑散期を狙うなどもありますし、最初からある程度の購入を約束する・実際に商品購入費用を先に支払うなど交渉の仕方はあります。

当社自身、それまで忙しくてほとんど取り合ってもらえなかった認証も、11月になったら急に工場にも時間ができ始め、一気に進めてもらい検査合格にこじつけたこともありました。

あと、担当者が経験不足で業務内容を理解していないと言うことも多々あります。

そうなるとどうしようもなくなってくるので、場合によっては担当替え・工場替えなども必要かも知れません。

当社ではこれまでの経験上、担当者のレベルの目利きなどもできますし、他にも認証を行ってくれる工場を探す・知っているなどが出来たりします。

工場は協力する気でも部品サプライヤーが協力してくれない

一方、工場としても定期的に自社製品を購入してくれる見込み客ですので、なるべく認証に協力したいと思うのも事実です。

日本で普通に暮らしていると余りイメージがつかないかも知れませんが、1つの製品を作るのに数多くの部品が発生します。

工場は製品製作のために、いろんなサプライヤーから部品提供をしてもらっています。

また、認証を行うのは製品一個まるごとというよりは、全体の回路図を確認しながら各部品を検査するという体裁があります。

つまり、工場としては認証に協力したいのだけど、サプライヤーが(部品などの)サンプルやそれに関する書類を提出してくれないと進まないというケースが発生します。

そうなると少し時間が掛かる場合が多くなります。これについての解決策もあるのですが、ここで覚えておいて頂きたいのが、工場の対応が遅いということは様々な要因があること。

必ずしも工場のサボタージュだけではない、ということです。

この辺を理解していないと、単に工場が遅いということで問題をとらえてしまい、「やっぱり中国は使えない」などと、イライラするばかりで事業者としての資質があがらないことです。

検査機関も検査内容を理解していない場合がある

以前にお客さんからご相談を受けたのですが、連絡を取った工場がすでにPSEは取得しているという話で商品代金を先に支払ったのだが、出てきたPSE証明書を怪しいので見てほしいということでした。

見てみると確かにおかしな内容でした。

証明書に記載されている使用電圧が200V(※日本の基本電圧は100V)だったり、電磁派が50Hzだけだったり(※50Hzは東日本であり、通常は60Hzの西日本も必要)、認証担当者のサインもなかったりと。

検査証明書には、行った検査内容を記述するレポートが付属されているのですが、そのレポートを提出するように工場に言うと、全くの回答なし。

当社としては、この証明書は偽物(偽造)もしくは、工場もよくわからないままよくわかっていない検査機関に委託したものだと判断しました。

お客さんには工場に返金してもらうように指示しました。

そして、ちゃんとやっている他の工場を紹介したという経験があります。

中国に在所している検査機関はたくさんあり、当社ではもちろん日本の検査に精通している検査機関を確保しているのですが、中には、仕事欲しさに適当な検査をする検査機関もあるので注意が必要です。

大金払った後に経産省に証明書を出したら、受理されないという危険性もあります。

そもそもの理由として、中国は世界の工場ですので、ヨーロッパやアメリカなど、世界各国の検査機関が存在しています。

そうなると当然、日本の認証に詳しくない検査機関も存在することになります。

その辺は注意が必要です。

認証後に工場を変更できない/不良品が多い場合もある

無事に認証した後も製品内部は安全だとしても商品のクォリティが低い場合もあります。

当社もワイヤレスプレゼンターを扱っていた際に、検品の結果、時折、微妙に3度くらい照射角度が曲がっているものもありました。

中国工場に連絡した際に、「このくらいは不良品ではない!」と言い張る始末。

いやいや、不良品だから。。

ただ、PSC検査を合格にしているのはこの工場だけで、そこを他の工場に替えることは現実的ではありません。

こちらも誠意をもってお互いに製品力向上に取り組んでいきたいと旨を伝えると、態度が軟化してきました。

認証後に工場を変更することは難しいですが、そもそも認証に応じてくれる工場レベルなので、不良品対策に関しても前向きに考えてくれることも多いです。

そうした点は、ビジネスとしての協議が必要となってきます。

中国・広州展示会の様子。
本記事と直接の関係はありません。

しかし、結局これらは中国輸入をしていれば発生する問題ばかり

ここまで書くと認証なんてしない方が良い、と考えてしまうかも知れません。

しかし、結局のところ、認証商品もそれ以外の商品も扱った経験がある当社の見解としては、最初にお金が必要と言うこと以外は中国工場ではよくある話だと感じます。

中国輸入はそうしたトラブルとの背中合わせであり、結局の所、問題点は一つ一つクリアしていかないといけませんし、そこは事業者の情熱に委ねるしかないものでもあります。

もちろん当社でもサポートさせて頂きます。

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