ちょっと待った!そのやり方じゃOEMまでいけません。中国輸入を有利に進める中国代行会社との付き合い方5つの原則
こんにちは。管理人の堀です。
前回記事で中国代行会社(現地サプライヤー)との付き合い方について少し触れましたが、もう少し深掘ってみたいと思います。
中国輸入を行う上での理想形はOEMまで進めることだと個人的には感じています。自社だけのオリジナル製品を作って、大げさかもしれませんが「市場を席巻」するということは何事も代えがたい嬉しさがあります。
売り上げ・利益もあり、中国ビジネスの醍醐味をダイレクトに感じることができます。
しかし、それを実現するためには、間違いなく中国代行会社の存在・協力が必要になってきます。ちなみに、日本人にもなじみの深い代行会社はイーウーパスポートなどが有名です。
タオバオやアリババなどで自分で商品を見つけても、自分で毎回中国の工場と直接交渉する、というのは、難しいですし、時間と労力もかかります。
中国語が出来ない日本人と日本語が出来ない中国人のやり取りは必然的に英語になりますが、お互いがネイティブではないので、話はなかなか進みません。特にOEMのような専門的な話などは不可能と言って良いでしょう。
実のところ、工場側も面倒くさがって、そんな客はなかなか相手にしてくれません。日本と違って、海外(中国)の会社はすべてのお客に対して平等ではないのです。
中国輸入を円滑に進めるために求められるのは中国代行会社(現地サプライヤー)の協力なのですが、代行会社との付き合い方を知らないために、中国での取引が上手くいかず、ビジネスを諦めてしまった方をたくさん見てきました。
当社は7年ほど同じ中国代行会社と付き合い・取引していますが、上手く付き合っている人とすぐに関係が破綻してビジネスそのものを撤退している人には、それぞれ法則があるように感じており、今回はそうした点をお伝えしていきたいと思います。
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自分でイチから調べず人に紹介してもらう
実際のところ、代行会社は利用してみないと、自分に合う、合わないというのが分からないと思います。また、会社自体は問題無いが、運悪く良くない担当者にあたってしまったということもあり得ます。
当たり外れが多いのが現実ではありますが、ご自身で毎回イチから探すとなると大変ですので、まずは知人などを通じて、良さそうな代行会社を紹介してもらいましょう。私自身、7年前に師匠から紹介してもらった代行会社を現在でも使っています。
一方で、その代行会社はもう使いたくない、という人がいたのも事実です。結局、許容ポイントの違いであったり、それぞれの関わり方の違いであったりで、向き・不向きはなどはあるでしょう。
中には、最初は一切仕事せず、たまに中国に行った時に飲み会していた人と、気付いたら一緒に仕事をしていたというパターンもありました。良い・悪いというよりは、合う・合わないというのは大きいかも知れません。
いずれにしても、自分でネットの情報だけで探すとなるとかなり大変になりますので、まずは知人から紹介してもらうというのが良いのではないでしょうか。そういう知人がいないという人は、まずは物販の仲間作りから始めるのも手です。
何年物販をやっていても、いまだに物販仲間との会話のネタは、どの代行会社が使いやすいかということであったりします。この辺は永遠の課題かも知れません。
一番の選別ポイントは”早さ“でしょう(個人的に観測)
では、どの辺で合う・合わないかを判断していくかというと、自分的には”スピード“だと思っています。
現在のビジネスにおいて必要なのはスピードです。
自分自身で何社か使ったことはありますし、他の方から聞いた際も、やはり、レスポンスの早い会社・遅い会社というのがありました。決してスピードは一律ではありません。もちろん、一分一秒を争うレベルではありませんが、連絡しても平気で2~3日空いてしまう会社はやめておいた方がよいでしょう。
遅い会社・担当者というのは、この先、ビジネスを進めていく上で、とてもネックになります。最初に返信が遅い人が後から自発的に早くなることは基本的にありません。遅い・速いというのは能力ではなく意識の問題であるからです。
そのためレスポンスの早さ、少なくとも自分の納得できる範囲の中でレスポンスがなされるかどうかは確認しておきましょう。
しかし、あらかじめ言っておくと、レスポンスの遅いお客に対しては、代行会社側も連絡が遅くなってきます。向こうも多くのお客を相手にしているわけなので、レスポンスの遅い人はそれだけで優先度が下がってきます。
早く返事が欲しいのであれば、自らも返事を早くするようにしましょう。
これ絶対大事!中国人相手に決して偉ぶらないこと
付き合い方の重要ポイントは、決して偉ぶらないことです。
相手が中国人であると、どうしても日本人は自分たちが偉いという風に思い込み、残念ながら中国代行会社の人などに、偉そうに接する人も少なくありません。
しかし、それは大きな間違いです。その中国の人々がいなければ、自分のビジネスは回っていきません。決してへりくだる必要もありませんが、対等に仕事をするパートナーとして、最低限の礼儀をもって接することが何よりも大切です。
現地代行会社の担当者にすごく偉そうな態度を取り、ネットの力を借りて、罵詈雑言を並べ立てて罵倒していたら、向こうから出入り禁止にされた人間も私は知っています。
当たり前ですが中国人も人間ですし、向こうも仕事としてやっているため、付き合いたくない、仕事をしたくない人間と仕事をする義務もありません。貴方自身も選ばれている、ということを忘れないでください。
逆に、すごく仲良くなって仕事を進められるようになると、こちらの無理やわがままも色々と聞いて対応してくれるようになります。特に中国の人々は、最初はすごく警戒をしていますが、仲良くなっていくと、日本人以上にこちらに親身になって仕事をしてくれる事も多くあります。
そのためにも、偉ぶらずに、一緒に仕事をするパートナーという考えを持って相手に接するようにしてください。
金払っている客なんだから言うとおりにしろ、というのは一見正論のようですが、むしろ一緒に仕事をして担当者を育ててあげるくらいの気持ちでいた方が、最終的に気持ちも楽になると思います。
嫌だったら別の会社を探す、というのが基本で、文句を言って相手を変えようとするのはお互いに時間と労力の浪費でしかないと覚えておきましょう。
相手のミスは織り込み済みと考え、ミスを責めないこと
前述部分にも通じますが、ミスを責めないことが基本だと考えます。
やはり代行会社も多くの仕事をこなしています。そして日本人相手に中国人が仕事をしている訳なので、なかなか日本人との感覚が合わなかったり、業務量が多岐に渡ったりすると、どうしてもミスが生まれてきます。
しかし、ここで相手のミスを責めるというのはとてもナンセンスです。
そもそも、日本と中国では海を跨いでいますので、怒るというのは、チャットやメッセージ等で相手に対して罵詈雑言を並べることになるのだと思いますが、そうすることに意味はなく、お互いに嫌な気持ちになるだけです。
相手のミスに対して、貴方の気持ちが収まらない部分もあるでしょうが、それはビジネスなので、そうしたミスもあると踏まえた上で仕事をするのが精神衛生上にもよいです。
当社でもたくさんのミスをされました。インボイスの価格を間違えて書かれて既定の数倍の関税費用を請求されたり、全然検品されていない状態で送られてきて不良の山を抱えたり、などなど。
しかし、相手は海の向こうなので、事実を伝えて次に同じことを繰り返さないようにしてもらうしかありません。
一方で、中国に行って現地の担当者の方と一緒に飲んだ際に言われたのは、
「堀さんはこちらのことを理解してくれる」
という評価でした。向こうだってミスしようと思ってミスしているわけではないので、寛容になってビジネスに臨みましょう。そういう態度でいると、相手もこちらに親近感を覚えるようになり、いろいろと協力的になってくれたりするものです。
相手にそう思ってもらえる付き合いをするのもビジネスとして大事な要素であります。
無料で何でもやってもらおうとしない!お金を払う素振りはすること
ビジネスを続けていると、代行会社に対して、商品の発注以外に色々確認をお願いするという場面も多く出てくるかもしれません。会社によりますが、基本的に代行会社とは商品の取引のみの契約となっていることも多いかもしれません。
その際、日本人の感覚で言えば、商品の取引以外の事もお願をすることについて、それくらいサービスしてよという風に思うかもしれません。確かにその通りですが、少なくとも毎回お金を払う素振りを見せた方が、お互いに気持ちよくビジネスはできると思います。
例えば、「〇〇をお願いしたいのだけれど、いくらくらいかかる?」という風に聞くと、向こうは、「貴方であれば今回はタダでいいですよ」などと色々条件を出してくれますし、本当にお金が必要な場合はお金を請求してきます。
その際はケチらずに、向こうの言い値を支払うようにしてあげてください。中国の相場ですので、決して高いものではありません。そうすることによって、お互いの信頼関係が生まれてきますし、一度も会ったことのない人でも私は三年以上一緒に仕事をしています。
金払い悪いお客は敬遠されますので、細かいところまで気を遣うようにして、代行会社との付き合いを深め、より良く中国ビジネスを進めていってもらえればと思います。
代行会社と仲良くするための方法論をいくつか紹介させていただきました。もちろん、すべての代行会社・担当者に一律的な話ではないと思いますが、それぞれの内容で役立つ部分があればと思っています。
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