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新型コロナウィルスで世界が一変する中、その後の中国ビジネスの現状と今後の展望

 2020/08/18 コラム 中国ビジネス 事例 時事ネタ 経営の原理原則 認証の原理原則
この記事は約 11 分で読めます。 172 Views

こんにちは。管理人の堀です。

今年3月に、猛威を振るい始めた新型コロナウィルスに関する記事を書きました。

コロナウィルス(武漢肺炎)の影響による中国ビジネスの現状、実体験から考える今後のビジネススタイルについて

今その記事を振り返ってみて、率直なところコロナウィルス発生地・中国の経済停滞は一時的なものであり、むしろ日本のその後の影響の方が計り知れないと感じています。

この記事を書いた3月26日以降、芸能人の方の訃報があり、その後の約2か月にわたる緊急事態宣言、東京オリンピック・パラリンピックの延期決定、3密を避けた新しい生活様式、リモートワークの本格化、コロナウィルス第二波、第三波の予兆など、まさに日本経済は目まぐるしくマイナスの方向に突き進んでいるかのように感じられます。

世界経済、日本経済全体などの話になると話も止め処もなくなってしまうので避けさせていただきますが、当社のフィールドである中国ビジネスや認証ビジネスについて、その後の状況や今後の展望についてお伝えさせていただきたいと思います。

コロナウィルスでなくなった仕事は数多くありましたが、その一方で、コロナウィルス影響下だからこそ売れた商品もありますし、コロナウィルスの状況だからこそ新規認証をしてビジネスチャンスをものにしたいというお客様も数多くいらっしゃいます。

今こういう状況だから少し景気が良くなるまで待とうという事業者の方はむしろ少なく、コロナウィルス影響による経済減退は間違いなくしばらく続くので、今こそ何か取り組もうという事業者が多くいらっしゃると感じています。

当社からの視点による解説によるものなので、ポジショントークがあることも否めませんが、今後のビジネスのご参考になれば幸いです。

 

3月4月時点ではAmazonに出しているだけでモノが売れた

以前からAmazonに出品されている方はご存じと思いますが、コロナウィルスの影響により2月3月の段階で中国からの荷物が航空便、船便共に止まりました。

さらに4月になっても船便が大幅に遅れる、通関での作業が遅れるなど、Amazonに納品できる事業者が極端に減り、各店舗では欠品につぐ欠品。

タイミング良く2月の段階から出品が出来ていた事業者は、世の中の減退ムードとは一転して絶好調だったでしょう。

特に、中国人セラーがライバルとなる商品を扱っている方は、一時的にですが、どんどんライバルがいなくってしばらくの間独占状態だったのではないでしょうか。

一方で、2月の中国・春節が終わってから輸入・納品しようと考えていた人は大変で、例年であれば春節が明ける頃に更なる休みの延長が決定し、それが終わってからも中国工場となかなか連絡が取れず、さらに物流が崩壊する憂き目に遭うことになりました。

こう考えると、もちろん後付けの話ではありますが、1月の春節前の段階での判断が大きくモノを言うことになりました。春節前までにとにかく便に乗せるとしたか、春節と言っても2週間くらいなのでそこから積み荷でも遅くない、としたか。

事実、私の知っているお客様で、ギリギリのところで荷物のやり取りが遅れて、サプライヤー側から泣きが入って春節明けの対応にすることにしましたが、それが結局コロナで荷物が2ヶ月遅れた方もいらっしゃいました。

お客様としては、あの時もう少し頑張ってくれていたらなぁ、という感じでしょう。

このような在庫遅延状態が5月の終わりくらいまで続き、ビジネスが壊滅状態になってしまった中国輸入組は多いようです。

一方で、中途半端に輸入ビジネスをやっている方々の退場も相次いでいるようで、逆にしっかりと腰を据えて中国ビジネスを始めようとされる方にとっては有利な時期かも知れません。

ただ、今回のことで学べるのは、やはりビジネスの皿は一つに盛りすぎず、複数の事業、複数の展開方法を用意しておかないと、一つのことで一気にビジネスがストップし、そのあおりを受ける可能性は非常に高いということです。

 

コロナウィルス感染対策グッズは非常に売れた

マスクなどは転売規制があったり、衛生基準があったりと販売する自体が難しかったですが、それ自体をうまく乗り越えてタイミング良く販売していた方はかなり利益を上げたそうです。

当社事例でお話しさせて頂くと、当社が扱っているPOPスタンドというイベントや店頭などでチラシなどを掲示する際に使う商品が、4月以降にバカ売れしています。具体的な販売数の明言は避けますが、過去最高の売り上げです。

 


引用:Amazon_【INSIGHT WORKS】 POPスタンド(フロアスタンド) 長さの調節が便利なスライド式/持ち運びに便利な分解可能タイプ(ドライバー不要) (本体のみ)

私自身、これが何に使われているのか最初期はよくわかりませんでしたが、

 

 

のように、店頭でコロナウィルスの飛沫感染対策のビニールを掲出するためのツールとして活用されているのを自ら発見して納得がいきました。

もちろん、当社の製品がすべてに使われているわけではないことはわかっていますが、同様に使われていることは推測できます。

コロナウィルスの影響で営業自粛、縮小などに追いやられている企業がいる一方で、扱っているモノ次第で、社会のコロナウィルス対策に影響を及ぼしているモノがあるということも感じました。

自分自身の実感としては、衣食住にすべておいて、装飾系で利益率は高いけど人々の生活・ビジネスに直接結びつかないものは敬遠・後回しにされてしまっているのではないか、と考えています。

逆に、生活に直接結びつくもの、わかりやすく言うとインフラ系ということになりますが、こういうモノは競合も多かったり、参入障壁が高かったりもするのですが、そういったものを扱えるようになるとビジネスが格段に有利になるだろうと感じています。

 

不要不急と言われる業界からの認証依頼はすべてなくなった

話を認証ビジネスにシフトさせると、2020年1月2月、そして3月の初旬くらいまであった許認可認証の話は一度すべて無くなりました。

業界的にいえば、美容、インテリア、娯楽、住宅関連などなど。

契約の話は進んで、見積りを出して契約書に双方が押印したところまで進んだのに急に連絡が途絶える、電話でずっとやり取りしてグループの会長と面談するところまで話を進めて急に連絡が途絶える、何回も呼び出しておいて面談しておいて最後には連絡が途絶える、など一斉に連絡が途絶えました笑。

別にこちらも事情が事情だとわかっているので、別に契約しなくてもよいのですが、連絡が途絶えてしまうというのはビジネスマンとしてどうなのかなとは思いました。そういう人はいざ何かやろうとした際に、相手はそうした態度を覚えているものですからね。

こうした際にその人の本性が出てしまうなというのは気をつけたいところです。もちろん、本当は倒産かそれに近いくらいの大打撃を受けてしまったのか、真相はわかりませんので、こちらもあまり気にはしていませんが。

いずれにしろ緊急事態宣言前後で、まとまったお金を動かす必要がある認証ビジネスは一時的に大きく減退してしまったことは事実です。

 

コロナウィルス感染対策機械の認証依頼が増えた

しかし、緊急事態宣言から少し日が経ってくると、まだ解除がされないうちから認証を行いたいという連絡が増えてきました。

具体的な商品名は言えませんが、中国発のコロナウィルス感染対策機械の電波法認証をしてほしいというお問い合わせは数多く頂きましたし、ドローンなどのような3密にならないことを売りにした機械のお問い合わせも数多くありました。

他にも、本来の目的とは違いますが、コロナの除菌を目的とした空気清浄器、屋外のリアル店舗でアルコールなど散布することを目的とした噴霧器の認証などのお問い合わせがありました。

またコロナウィルス対策とは直接は関係ありませんが、以前記事に書いた輪番電源タップのような学校のICT化(リモート化)を進める製品の認証も行いました。

やはり人間が生きていくために必要な道具・機械は、その時その時で登場するわけで、それに電気・無線が使われているのであれば、必然的に認証が必要になり、そこにビジネスチャンスを見出した方々は、このご時世でも資金投下して認証を決断されていました。

 

中国での認証を検討するお客様が増えた

元々、中国製品であればそのまま中国で認証すればよいと考えている企業様は多かったですが、一方、日本国内で製造した商品を持つお客様なども中国での認証を希望される方が少しずつですが増えています。

今までは中国に製品を送ると盗作をされるという懸念を抱かれていまして、もちろんそれは今でも変わらないのですが、それ以上に、日本国内検査機関のコロナウィルスによる時間・人員などでの営業体制縮小により、通常の認証期間を守れなくなってきている部分があります。

もちろん、これはいつまで続くことなのかわかりませんが、事実、時代のスピードが速まり、認証終了までのスピードが求められている中で、単純に認証期間の延長は企業にとっては死活問題であったりします。

認証機関の多くは政府系の特殊法人が多かったりするので、お役所的に上からの命令に前にならえで営業縮小している間に、どんどんお客さんが流れて言ってしまっていることに気付かずにいるのです。もちろん気付いてはいるかも知れませんが。。

もちろん、安全面で不安な部分もありますが、そこはNDAをキチンと締結するなりしてどんどんビジネスを進めていくことも必要かも知れません。

中国の検査機関はしっかりと料金を払えば、急ぎの認証にも対応してくれますし、当社では厳然な認証クォリティチェックを行っているので、仕上がりには十分な自信を持っています。

いずれにしろスピードという観点から、日本検査機関離れが沸き起こり始めているのではないかと個人的には感じています。

 

予測:今後は時代の流れに沿った機械の認証依頼が増えてくる

一見当たり前のような話ですが、今までは世界3位のGDPを誇る経済大国・日本であれば、認証を要するような製品であれば、しっかり認証をすればちゃんと売れる時代が長く続いてきました。

しかし、認証の垣根もある程度低くなり、ましてや日本の事業者以外すなわち海外事業者でも一定の認証リテラシーのある会社であれば認証は可能、またそうした海外事業者と提携する日本企業も現れており、まさに市場は群雄割拠の時代です。

そうなってくると既にある商品をいつまでも販売するというのは難しくなってくると思いますし、それこそ販路の確保は重要な課題になってきます。

それも大事ですが、どんどん新しい製品を投入していくという視点も重要になってくるでしょう。

例えば、これからは電気を用いたスマートハウス、EV(電気自動車)などが間違いなく導入されていくことになり、それに付随する商品もどんどん増えてくるでしょう。

そうなるといち早く認証をして市場に投入することが重要となってきますので、当社としては、出来る限りお客様の要望にお応えしてスピード感ある認証を提案させて頂いています。

 

裏話:海外勢が日本の法律をキチンとクリアしたうえで日本参入の機会を伺っている

これはあまり出していない情報ですが、ヨーロッパやアジア各国から日本の認証を取得して日本市場に進出したい企業が増えているようです。当社にもそうした問い合わせが若干ですが、確実に増えています。

具体的な話は避けますが、(こうした話はメルマガなどでお伝えさせて頂きますのでご興味ある方は読者登録をお願いします)先述したように世界3位のGDPを誇る経済大国・日本は海外から見たらとても魅力的な市場です。

コロナウィルスの影響で自国経済が下火になる中で自国以外への進出は急務のようで、積極的に日本市場進出を検討しているとのこと。といっても、日本自体もかなり大変なのですが、それでも海外市場から見たら可能性を感じるのかもしれません。

コロナウィルスの影響はこうした点にも表れていると感じます。

何にしても、今まで以上に世界各国の企業が日本市場を目指していることは事実で、それはAmazonに出店している違法中国セラーのような低レベルの連中では無く、キチンとした企業が、日本の難易度の高い認証をキチンとクリアした上で参入しようとしているのです。

今すぐどうこうする話では無いですが、こうした点は事業者としてしっかりと抑えておくべきでしょう。

 

まとめ予測:生き残っている企業は更なる生き残りをかけてよりスピード感のある経営が求められる

コロナウィルスの影響で、正直言って潰れる企業はあっという間に潰れてしまうでしょうし、実際に潰れてしまったと思います。

現在、生き残っている企業も多少は資金に余裕があったとしても明日は我が身という状況にあることは間違いなく、これまで以上に時代の変化に対応したスピード感のある経営が求められることでしょう。

別に必ずしも認証をする商品を扱うことを前提としていませんが、どんな商品を扱うにしても、自身の経営規模と相談しながらもどんどん新しいモノを取り扱うビジネスモデルを築いていかないと今後は生存すらも厳しくなっていくことでしょう。

逆に言うと、それが出来る企業はますます勝ち組なっていくということも容易に想像できます。

当社としても、必ずしも勝ち組になる必要はないと思っていますが、少なくともしっかりとビジネスを生存させて新しいビジネスを楽しんでいきたいと考えていますし、お付き合いさせて頂く企業様に対しては、同様になって頂きたいと考えています。

 

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