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起業・副業を目指すあなたに、ビジネスを拡大させるたった1つの考え方

 2020/03/01 コラム 認証の原理原則 起業・副業
この記事は約 6 分で読めます。 1,898 Views

こんにちは。管理人の堀です。

本日は自社のヒストリー紹介を兼ねて、ビジネスを拡大するために必要な「ワークデザイン」という考え方について書かせて頂きます。

認証の話がベースになりましていささかポジショントーク的な内容ですが、ご了承ください。

私が学んでいる経営の原理原則で教えられたこととして、「成長したら○○する」はという考え方をやめて「成長するために○○する」という発想をするようにと言われます。

これをワークデザインと言います。

極端な話になりますが、成長したら(お金が入ったら)設備投資するという考え方だと、一生成長は出来ません。成長するために(お金を生むために)設備投資をするのです。

この話をする時に、よく例示されるのユニクロです。

今では世界3番には入ると言われるユニクロですが、その躍進となったきっかけが中国(香港)工場を設立してSPA(商品の企画・生産、販売までの機能の垂直統合ビジネスモデル)を導入したことだと、解説されます。

それは当時世界で大躍進していた同じくアパレル企業・GAPのモデルをベースにしたものです。

私はユニクロの専門家ではありませんので、多少の誤謬はあるかもしれませんが、大体のイメージとして捉えて頂ければと思います。

また、ユニクロの海外工場に関して、批判的な論調も多いのは理解していますが、今回はそうした視点は抜きにして、純粋にビジネス成長の観点だけでお読みいただければと思います。

その際に、社長の柳井正氏が、(現在のビジネスモデルのままで)成長したら海外の生産工場を使うようにする、と考えたか?そんなことはなく、成長するために海外の生産工場を導入するようになったのです。つまり、そこに資金投入をしたわけです。

そこからユニクロの更なる躍進は始まりました。

多くの起業家などは成長したら(設備)投資しようと考えがちです。もちろんそれも間違ってはいません。

そもそも投資対象が間違っているのであればその投資は無駄でしかありませんので、しっかりとしたマーケティングリサーチは必要だと思います。

ただ、ある程度見込みが立っているにもかかわらず、お金が無いからできない、だからお金ができたら投資しようという考えではビジネスマンとしてどうなのかなと思ってしまいます。

少し当社の話をさせて頂くと、当社では、ワイヤレスプレゼンターという商品が非常によく売れるという情報をキャッチしました。

と同時に、この商品にはPSC認証(レーザー)と電波法認証(無線ワイヤレス)が必要だと知りました。

しかし、どうしても扱ってみたいと思い、方々から認証に関する情報を集めてきて、やり方はわかってきたけど、この認証を行う為の費用は最低150万円ほどは必要だとわかりました。

かなり悩みましたが、先ほどのワークデザインの言葉を思い出し、成長したら認証しようではなく、成長するために認証をしようと決意しました。

そこから始まったのが資金集めです。当時は、個人事業主でして(後にPSC認証には法人でないといろいろ厄介であるとわかり法人化しました)、事業資金は数百万円程度です。

それに対して150万円という投資は大変厳しいものがありましたが、これまた方々に手を尽くして資金を調達し、いよいよ認証がスタートしました。

ただ、私自身が認証の素人であるので、今回の為に雇ったコンサルタントの言うことを聞きながら手探り状態で進めることになりました。

当時は本業もあったのでそちらの仕事をこなしつつ、また認証品以外の物販もやりつつ、朝とその通勤時間・昼休み・夜とその通勤時間、加えて夜中などに作業を進める状態です。

こういうことができたのも、私自身の見解として、中国からの既製品の販売というのは競合が多くてすぐに飽和化して利益が出ないという状況に追い込まれていました。

もちろん、その既製品でもうまくやっている方もいらっしゃるでしょうし、売れているものをOEMしたオリジナル品を販売するというやり方をする方もいました。

当社自身、今でもそういったやり方で売上げを作っていますが、できたら設備投資的・ノウハウ構築に資金を投入したいという気持ちが強くありました。

成長したい一心だったのでしょう。

そして、レーザー工場の様々な問題があり、今では・通常では考えられないくらいのかなり長い年月を擁してしまいましたが、無事に認証が終了しました。

認証が終わったことに大変ほっとしましたが、それと同時に認証をすることで得られたたくさんの学びや経験などは、当社の大きな資産となりました。

もちろんレーザーポインターは順調に売れましたし、最終的に権利売却をすることにして大きな収益をもたらしてくれました。もちろん投資額も回収できました。また一方で、他の認証品も自社で扱うようになり、益々経験・ノウハウが溜まるようになっていきました。

そうなってきた際に、ウェブサイト上で認証の代行業に関する告知をしたら、お客様からの問い合わせが次から次へと舞い込んできたのです。

自分で告知をしておきながら言うのもなんですが、この反応の多さにはとてもビックリしました。これだけ認証に関して困っている人が多いものだと感じた瞬間です。

そして、このビジネスをやるようになってから、それまでの当社では考えられないような、

中堅ベンチャー企業、元気いっぱいなスタートアップ企業、とある地方の地元の名士的な企業、従業員100名以上のベテラン企業など、

本当に多種多様なお客様を接する機会があり、当社成長の原動力となっています。

また、当社ではお客様の認証代行はもとより、引き続き当社でも認証品を扱っていますし、元々のメイン業務である中国輸入と認証品を絡めたビジネスを複数展開する予定もあります。というか、既に動き始めています。

もちろん、当社はまだまだ小さい会社ですので、これからも弛まぬ精進が必要なのですが、0からビジネスを始めた際に訪れる、一番最初の成長の壁は乗り越えられたと思っています。

これらのすべての元にあるのは、企業を成長させるために認証業務に取り組もうとあの決断です。もしあの時に、お金が出来たら認証しようという判断をしていたら、いまだに既製品をメインにして中国事業者との価格競争から抜け出せないでいる日々を送っていたことでしょう。

ここまで書くと、じゃあ、成長するためには絶対に認証をしないといけない、という展開になりますが、決してそんなことはありません。

さすがにそのロジックは乱暴すぎます。

企業が成長するための投資はまさに多岐にわたっています。なので、別に必ず認証しなければならないということではありません。それはビジネス内容に応じて決めて頂ければと思います。

ただ、認証してみたい認証品が目の前にあるとした場合、現在の手元資金だけを理由に認証の是非の判断はしない方が賢明だということだけお伝えさせて頂きます。

もちろん大事なのは、目の前の商品を認証することなのですが、それをすることによるビジネスの広がりというものを考えてみてください。

認証をすることのメリットについては、こちらの記事「PSE、PSC、電波法などの認証を行ったビジネスは、一つの事業として日本政策金融公庫などの融資を受けられる可能性もあります」にも書かれていますので、ご興味あればご覧になってみてください。

単純に資金が足りないということであれば資金調達コンサルタントをご紹介することも可能です。

また、認証をすることがご自身のビジネスにとってどのような影響をもたらしてくれるかどうか、そういったご相談も承っていますので、お気軽にご相談いただければと思います

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