【認証事例】IT企業様のタブレットのWifi-Bluetooth、ドライブレコーダーの4G(ともに電波法)認証をサポート
今回のお客様であるJoker Piece株式会社様(以下、ジョーカーピース様)は、システム開発、DX(デジタルトランスフォーメーション)導入などを通じて、クライアント企業に対して経営の上流工程のコンサルティングを行うIT企業です。
顧客は上場企業から、自治体、学校、病院など多岐にわたっているほか、最近では、2021年4月に「大阪府DX推進事業」のプラットフォームに参画している「大阪府DX推進パートナーズ」としても紹介されています。
今回、当社ではジョーカーピース様が顧客と進められている製品の電波法認証をサポートさせて頂きました。
率直なところ、タブレットの電波法認証は想定内に終了できたのですが、ドライブレコーダーの4G認証については、いささか時間が掛かってしまったと感じており、今後の業務改善に繋げていきたいと考えています。
今回、当社にご依頼頂いた経緯を含めて、電波法認証に取り組まれた感想などを、ジョーカーピース株式会社 代表取締役社長 住田賢司様にお伺いしました。
Contents
ご依頼主様
Joker Piece株式会社
代表取締役社長 住田 賢司様
インタビュー:INSIGHT WORKS株式会社 堀
公式HP:https://www.jokerpiece.co.jp/
(企業メッセージ)
“IT技術を駆使し 最高の結果に導く”
会社ホームページより引用
INSIGHT WOKRSに認証をご依頼頂いた経緯
堀:タブレットやドライブレコーダーについて、製品概要の説明は必要ないと思うので割愛させて頂きますが、今回、当社にご依頼頂いた経緯についてお話聞かせてください。
住田様(以下、住田):INSIGHT WORKSさんには、かなり前に別の件で問い合わせしたことがありました。
堀:そうでしたよね。その際はSkypeで少しお話しさせて頂きました。
住田:その際は依頼することは無かったのですが、電波法認証の代行ができるという他社と比較した際に、ホームページの内容や堀さんの説明がわかりやすかった印象があったことを記憶しています。
堀:ありがとうございます。
住田:そうしたこともあり、あらためて認証が必要になったので声掛けさせてもらいました。今回の製品は、当社が独自で行うというよりはお客さんから話だったこともあり、なるべくスムーズに進みそうということを意識していました。
まずはオンラインミーティングで中国側とコミュニケーション
堀:タブレットとドライブレコーダーは別の工場で生産されているということでした。また、お話を聞くと、ジョーカーピース様と生産工場のお付き合いはなく、中国人サプライヤーの方を通して取引をされるとのこと。
住田:そのサプライヤーの方は、以前からの友人で、大変信頼していたので特に問題無いだろうと思っていました。
堀:実際に、オンラインミーティングでお会いてみると、ものすごく流暢な日本語でお話しされていて、そしてとてもおしゃれな印象で、一瞬モデルさんなのかと思いました。すいません、話が逸れました。
住田:彼は大変優秀な男です。
堀:それでこちらの代行実務者から、電波法認証に必要な技術資料やテストサンプルについてサプライヤーさんに説明させて頂きました。すぐに理解されていると感じました。
JokerPiece株式会社 コーポレートロゴ
4G認証は桁違いの費用が高い
堀:このミーティングで特に記憶しているのが、住田さんとの4G認証に関するやり取りです。
堀:簡単に4Gの電波法認証についてご説明しておきます。
当社でもよく扱う電波法認証は、Rマーク電波法認証であり、これは「電波法に基づく技術基準適合証明」を指し、無線機器局として特定の製品間・特定の距離間で無線通信を行うものです。
Wifi・Bluetoothが一般的です。
今回、タブレットの電波法認証はこのRマークのみです。一方で、Tマーク電波法認証「電気通信事業法に基づく技術基準適合認定」というものもあり、簡単に言うと、電話回線ネットワークに接続するために必要な認証で、携帯電話(スマートフォン)の他、以前からのものではアナログ電話機やファクス、比較的新しいものとし無線LANルータ、GPSなどさまざまな通信機器が対象となります。
イメージとしては、自ら電波を発するモノ、Wi-fi環境が無くても現在日本にあるインターネット環境に接続できるモノなどが該当しますが、それらの電波法(4G)試験の費用は大変高額になります。
今回、ドライブレコーダーにそうした4G無線機能を搭載するというお話しを頂きました。
住田:堀さんから話を聞くまで、何となく大変そうだろうなというイメージはありましたが、説明されてからやっぱり大変なんだと思いました。
堀:少し専門的な話になりますが、使用する周波数帯域が複数にまたがることになるので、どの周波数を選択するのか、その数によっても費用が変わってきます。
堀:正直、今まで携帯電話などで4G認証したいというお問い合わせも多かったのですが、その費用を聞いて皆さん、諦められていました。それでも中国の検査機関を利用するので、比較的コストは安いとは思うのですが、根本的に高くあります。
堀:住田さんにも、そのように説明はさせて頂いたのですが、それでも認証する必要があるということでしたので、試験を行える検査機関を手配するようにいたしました。
住田:お客さんから頼まれていたこともあり、費用もさることながら、それができるプロセスを持っているということであれば、話を進ませたいと考えました。
認証がスタートしてからと一番の印象に残っていること
堀:オンラインミーティングを行ってから、実際にご契約頂くまでに少々のお時間がありました。認証は費用が掛かるものでして、社長さんのご一存ですぐに始められる場合や、いろいろと社内協議される場合など、いつも多種多様です。当社ではどのようにも対応しています。
住田:費用が高いので、いろいろと確認するところがあり、少し時間が必要でした。
堀:ただ、その間もサプライヤーさんが生産工場と書類のやり取りを進めていてくれたことは大変助かりました。
タブレットの認証はすぐに終わった
住田:契約してからすぐに終わったという感じでした。期間としては2週間くらいだったかな。
堀:本来であれば、電波法認証は6週間前後は必要なのですが、サプライヤーさんが契約前から、工場に対して熱心にサンプルや技術資料の収集に励んでいてくださったので、契約と同時に、認証を開始させることができました。
堀:そして、サンプル自体も特に問題が無かったので、スムーズに試験が終えることが出来たと思っています。
住田:一方で、問題を感じたのはドライブレーコーダーの方でした。
想定以上に時間が掛かってしまった4G認証
堀:サプライヤーの方は、まずはタブレットに注力していたという感じで、そちらが終わったのと同時に、今度はドライブレーコーダーに関する資料集めに注力してもらうことになりました。
堀:ただ、4Gというのは高機能である分、当然といっては当然なのですが、工場としても製品に関する資料を外部に出すことを極端に嫌います。そこで、まずはどういった資料が必要なのかというところから、認証実務の担当者と一緒に工場には説明を繰り返していました。
住田:堀さんからは、進捗の連絡は適宜もらっていたので、決して放ったらかしにされているという気持ちは無かったのですが、本当に大丈夫なのだろうか、という不安はやはりありましたね。
堀:そこは本当に恐縮です。
住田:ただ、状況を聞いているうちに徐々に好転していることもわかり始め、最後、認証が終了して、諸々の書類を頂く際、堀さんから会社に電話を頂いた際は、本当に嬉しかったです。
堀:本当にお待たせしました。
住田:あと、これは堀さんに何回か言ったんですが、やはり4G費用が高い一方で、費用内訳が不明確だと感じました。何にいくら発生するのか。例えば、通常の電波法認証は4Gに比べれば費用が安いので一式でもよいのですが。
堀:これは私も感じましたが、実は中国の検査機関のやり方として、明細を出さないんですよね。今後同様の案件が増えてくる際は、こうした点は改善を促したいと考えています。
INSIGHT WORKSの良かった点
住田:中国人の代行実務者の方が、サプライヤーの方と協力して、良くやってくれたと思っています。日本国内で言えば、堀さんがこまめにわかりやすく連絡をくれたので、私自身が、状況がどうなっているか分からない、ということはありませんでした。
住田:正直、他の代行会社を使ったことはないので良くわからない部分もありますが、概ね良かったと思っています。ドライブレコーダーは本当に冷や冷やしましたが、最終的にちゃんとアウトプットが出てきたので、その点については評価しています。
住田:あと細かい点ですが、ドライブレーコーダーの技術資料で、生産工場は最後の最後でアンテナ仕様書を用意できないということになり、進行が止まりそうでしたが、検査機関が作成を代行してくれました。
住田:通常であれば、そこで追加費用が発生するらしいのですが、無料ということになりました。
堀:検査機関には、正規費用で沢山頂いているんだからそのくらいサービスしてよ!と交渉いたしました。
住田:そうした点を含めて、細かい点での気配りがあるのが良いところだと感じています。
認証を終えてから
堀:認証終了後のビジネスについていかがでしょうか?
住田:基本的には、想定していた製品をちゃんと電波法認証してそのまま使っているという感じなのですが、驚いたことに競合製品で電波法認証していないものが散見されています。
堀:それはひどい話ですね。
住田:自身で認証をしてみるまではあまり気に留めていなかったのですが、知識が付いてくると自然と目に入ってきます。
堀:電波法は、違法品を使うとユーザーが罰せられてしまう法律ですので、違法品が出回るということはユーザーにとってとても迷惑な話ですね。
住田:当社としても、違法品が多いとビジネスがやりづらくなってしまいますので、その点は然るべき対応はしていきたいと考えていますが、そうした点でも貴社にご相談させて頂ければと思っています。
堀:認証以降のご相談にも対応させて頂けるのが当社の強みでありますので、是非今後ともお付き合いさせて頂ければと思います。
堀:今回はありがとうございました。貴社ビジネスのますますのご発展を祈念しております。
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数々の認証を経験・成功させてきた堀雄太が認証ビジネスに軸にして、中国・日本における新規認証ビジネスの構築の仕方や、中国ビジネスなどを紹介しています。
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