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【事例インタビュー】コロナ禍で需要が急増している先端ICT機器の電波法(技適)認証を特急対応

 2020/09/03 中国ビジネス 事例 認証の原理原則 電波法
この記事は約 10 分で読めます。 3,314 Views

こんにちは。管理人の堀です。

今回は、当社が認証を代行させて頂いた企業様へのインタビュー記事・第二弾を書きます。

取り上げさせていただくお客様は、元々お急ぎということでご連絡頂いてからすぐにご契約いただいて、認証をスタートしたのですが、正直なところ電波法認証の大変な部分をすべてご経験されてしまったという印象があります。

それでも社長の大原様には根気よく、また非常に協力的にご対応いただきまして、何とか認証終了にこぎ着けることができました。

困難であった部分も終わってみると、大原様には「大変勉強になった」とおっしゃっていただきましたし、インタビューにも快く応じて頂きました。読者の方にもご参考になる部分があればと思い、公開させて頂いております。

ご依頼主様

株式会社コントラスト
代表取締役 大原昌博様

インタビュー:INSIGHT WORKS株式会社 堀

株式会社コントラスト 事業内容

■各種イベント・キャンペーンの企画・制作・演出・運営

■各種イベント運営、進行におけるキャスティング

■映像の企画・制作・LIVE配信

■各種販促ツールの企画開発・制作
■Web企画、制作、管理

株式会社コントラスト ホームページより引用
公式HP:https://cont-rast.com/

 

関西を起点に「イベント・キャンペーンを中心とした企画・制作・運営」を総合的にプロデュースする企業。関西に限らず全国規模で対応可能としている。生き残りが厳しい広告、イベント業界にありながら、今年で創業11年目を迎えるなど確かな実績を積み上げている。

 

今回のICT機器を電波法認証するに至った経緯

大原社長(以下、大原):当社は基本的に広告やイベントの企画・運営、またそれらに関するツール全般の作成などを行っている会社なのですが、今回のコロナウィルスの影響で少なからず本業にも影響がありました。そうした際に、本業とは別に、だけど全く本業と関係なくもない分野のICT機器を取り扱ってみようと考えました。

大原社長(左)と社員様(右)

堀:今回の製品について具体的な情報をお伝えするのは、販促の関係上ちょっと厳しいということで差し控えますが、私も同様の製品は巷で実際に何度も目にしたことはあります。

大原:コロナウィルスによって落ち込んだ業種・業界がある一方で、伸びている仕事や商品があることも確かなので、経営者としては当然手を打つべきですし、これを機にイベント向けノベルティ開発で培った「中国ビジネス」の強化をできればと考えました。

大原:認証を依頼したワイヤレスのICT機器は一部で大変売れていることがわかっていましたし、中国工場に問い合わせてみたら、販売してくれるということだったので早速動きました。

大原:しかし、私も認証についてはあまり詳しくなかったのですが、少し調べてみるとこの商品を正規に販売する場合には、電波法認証が必要だということがわかってきました。電波法認証というのは、それなりにハードルが高いということなのですが、既に販売している事業者さんはしっかり認証しているのか疑問に思いました。

大原:話題になってすぐに認証ができるものなのか?って。

堀:競合他社の状況は確認されましたか?

大原:あまり他社様のことは言いたくないですが、電波法認証をされていないものを散見しました。正直、電波法認証はしなくて良いのか?と少し混乱しました。

 

INSIGHT WORKSに認証を依頼した経緯

大原:いろいろ話を聞いて情報整理もしたく、認証を代行してくれる会社をネットで探しました。ヒットしたのは数社あったのですが、INSIGHT WORKSさんが一番早く認証できそうでしたし、こちらの問い合わせにも一番早く対応していただいたので、結局、他社には声を掛けずそのまま決定させてもらいました。

堀:ありがとうございます。そう言っていただけると大変嬉しいです。

大原:やっぱり我々にとって、電波法の制度説明などはあまり関係なく、認証がどのくらいの期間・費用で取得できるのか、気を付けるべき点は何かを端的に知ることが重要なので、そうした説明がとても分かりやすかったです。あと、なるべく安く設計しようとしてくれていたのも良かったです。

大原:またワイヤレスのICT機器に関して、当然電波法認証が必要だということがわかったので、自分の疑問もすべて解決できました。うちの業界は華やかである一方、コンプライアンスなどはすごく厳しいので、違法品を扱っていることになったら生きていけません。

堀:そういう意味でも是が非でも認証が必要だということで、当初から大原さんの意気込みは大変伝わってきていました。

広告業界ならではのカジュアルな仕事スタイル、
しかし、その分、コンプライアンスなどは大変厳しくある

 

認証を始めてからの困難:工場変更、追加認証、ISO9000期限切れ、書類不備の連発

堀:私が申しあげるのも恐縮ですが、短期間の間に次から次へと困難が降りかかってきましたね。

大原:はい。本当に大変でした笑。ここから学べるのは中国認証における工場選びは本当に重要だということと、しかし、以前から取引している工場がない限り、工場との出会いは一期一会なので、そうした点でもINSIGHT WORKSさんのようにサポートしてくれる存在は重要だと思いました。

工場変更

大原:INSIGHT WORKSさんに依頼する前から見つけていた工場があって、「商品を購入したい」と連絡したらすごく対応が良かったのですが、実は電波法認証が必要で、商品は購入するから、書類提出などを協力して欲しいと伝えたら、急に対応が悪くなってしまいました。

堀:大原さんとその担当者と、当社でWECHATグループも作りましたが、その担当者は全然レスありませんでしたよね。

大原:何となくヤバい雰囲気を感じ、堀さんとも少し相談して、別の工場に見つけたのでそこに切り替えることにしました。次の工場は対応もすごく良くて安心できたのですが、それにしても最初の工場で1か月近く時間を費やしてしまったのは痛かったというのは正直な感想です。

 

追加認証

大原:工場を切り替えたこともあると思いますが、Wifi CH14という聞いたこともない機能が搭載されていたりして、認証しないためにはその機能を停止設定する必要があるとのことでしたが、それは出来ないという工場の回答がありました。

大原:堀さんから、Wifi CH14の説明を受けたりして、それを認証しないと話が進まないのであれば仕方ないということで追加認証をすることにしました。もちろんその費用は大変でしたが、こちらの大目的はキチンと電波法認証するということなので、イレギュラーな内容にもしっかりと対応してもらえて、ある意味で安心はできました。

堀:その後、一週間くらいでサンプルテストが終了しました。

大原:その時はすごく嬉しくて、ようやくこれで販売の目途が着いた!と思ったのですが、その後にまた問題が沢山発生しました笑。

 

ISO9000期限切れ

大原:工場はISO9000取得企業ということで、それに関する費用は免除になると思っていました。

堀:日本の電波法認証では、対象工場がISO9000を取得していることが認証条件の一つなのですが、未取得の場合は代替書類を作成する必要があり、その作成費用が発生してしまいます。これは当社だけの話ではなく、全ての会社に当てはまる話です。

大原:そのISOですが、何と当社が認証した当月に期限切れになるということがわかったのです!驚きました。

堀:検査機関としても書類があれば良いという判断はせず、認証取得以降にその生産体制が継続されているということが重要なので、その辺の状況を工場に尋ねると、次月には再取得予定とのことでした。

大原:しかし、単純に「次月」と言っても、それが月の前半なのか、後半なのか、それによっても全然違いますし、それを待っていたらさらに商機を逃してしまうと判断し、時間を買うという意味で、代替書類の作成をINSIGHT WORKSさんに依頼しました。

 

書類不備の連発

大原:それもなんとかクリアして、もう大丈夫だろうと思っていたら、今度は英語書類の提出が必要なところで中国語書類しかなかったり、英語書類と中国語書類で翻訳とは別に内容そのものに齟齬があるなど、最後の最後まで書類不備の連発がありました。

大原:その頃になると慣れっこになってきていましたし、電波法認証においてそうした工程があるということを肌身で感じられたので、大変勉強になったと思っています。

堀:そのように言っていただけると大変有り難いです。

大原:いずれにしろINSIGHT WORKSさんがそうした問題を一つ一つ解決していってもらって、ようやく認定証を手にした時はまさに感無量でした。堀さんの方でも、検査機関に何度も確認を入れてくれて、なるべく正確な発行日が事前で把握できて助かりました。

 

INSIGHT WORKSの良かった点:レスポンスの早さ、やり切る力、認証後のアフターフォロー

大原:何と言ってもレスポンスが早いというのは、本当に良かったと思います。最初は、普通にメールだけでやり取りしていて、工場を切り替える際にWECHATも使い始めて、そのどちらでも連絡したら、いつもすぐに返信がありました。

大原:中国相手の認証で自分では容易に確認ができないので、疑問に思う点は堀さんに聞くしかないのですが、そういったものにすべて迅速に回答があったのはとても安心できました。

大原:また、先ほどの困難の連続に際しても、対策の提案付きでその都度連絡あったので、正直追加費用は痛かったですが笑、それでも迷わず認証を続けられることができました。

堀:問題があっても中国工場で起きている話なので、状況をお知らせしてもお客様自身ではどうにもならない部分も多いのですが、それでもやはり状況をキチンとお伝えするべきだと考えています。

堀:また中国工場では本当にいろいろなことが起きるので、その都度お知らせしていると情報量も多くなってしまうのですが、そうしたものにご対応いただけことはこちらとしても有り難くありました。

大原:あとはやり切る力というか、これだけ次から次に問題があってもすべて解決してくれたというところは、ありがたいというかすごいなーって感じでした。他の認証代行会社のことは知らないですが、ここまでやってくれるんですかね?

堀:基本的には認証実務のみを扱っているのですが笑、それでも認証を進めるうえで必要なことは全般的にサポートさせていただくことはあります。また、認証の場所を中国としていますので、日本のお客様ではどうにもならない部分がありますので、そうしたところは出来る限り対応させていただいています。

オンラインでの打ち合わせ風景

大原:あと印象に残っているのが、工場の提出したBOM表(いわゆる製品の部品リスト)が中国語版しかなく、資料として提出するためには英語版が必要だった時、代行会社側で翻訳してくれた時でした。

大原:工場は大変だからってやってくれないし、当然検査機関でも対応してくれないので、こちらで技術がわかる翻訳会社に依頼しようと考えていたところでした。そうしたら、「こちらでやっておきました!」という連絡があって、大変助かりました。

堀:中国語、英語など言語の問題は当社の強みでもありますし、翻訳を外注に出していたらそれこそまた時間が掛かってしまうだろうと判断して、スタッフが頑張ってくれました。こう書くと、全てのお客様にそのような対応すると思われてしまうかもしれませんが、あくまでたまたまの対応です笑。

大原:あと、認証終了後には技適シールを製品に貼るわけですが、INSIGHT WORKSさんで何度も使ってらっしゃるシール会社さんをご紹介いただいて、そうした面でもスムーズに話を進められたのは良かったと思います。

 

認証を終えてからの感想

堀:大原様からは温かいお言葉を頂きまして、少しでもコントラスト様のビジネスに貢献できたのではないかと自負している一方で、やはり少し時間が掛かってしまったと感じています。もちろん、それは基本的に1社目、2社目の工場の問題であるのですが、事前に回避できる部分があったのではないかという反省もあります。

大原:それはちょっと難しかったと思いますよ笑。いずれにしても、全部解決したわけだし、中国工場の困難連発に対してここまで対応できるのはすごいことだと率直に思います。また、WECHATでのメッセージにすべて回答いただいて、いつ終わるのかという不安と同時に、お任せしておけば最終的には何とかなるだろうという安心感もありました。

大原:基本的にICT機器などはライフサイクルが短い商品だとわかっているので、今回の製品の鮮度がいつまで持つかわかりませんが、しっかり電波法認証しているということで胸を張ってビジネスを行っていきたいと思います。

堀:今回はどうもありがとうございました。貴社の更なるご活躍を祈念しています。

 

 

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