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コロナウィルス(武漢肺炎)の影響による中国ビジネスの現状、実体験から考える今後のビジネススタイルについて

 2020/03/26 コラム 中国ビジネス 経営の原理原則
この記事は約 9 分で読めます。 255 Views

こんにちは。管理人の堀です。

2020年1月頃から世界的大問題になっている中国・武漢で発症した新型コロナウィルス。日本でも、最初は被害規模の予測もつきませんでしたが、2月くらいから国民の間で自粛ムードが立ち込め、様々なイベントの自粛(中止)、訪日外国人(インバウンド)客の圧倒的な減少が進みました。

それによる、飲食店や宿泊施設などでの客数の大減少などで日本経済は大ピンチを迎えています。さらにウィルスの猛威は、中国をはじめとするアジア諸国だけではなく、アメリカやヨーロッパ、中東などにも飛び火しています。

そしてとうとう、今年7月8月に開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックの延期が決定。この先の日本経済はどのようになっていくのでしょうか。もちろん、日本だけではなく世界の経済も心配されます。

これから先の展開について誰もが不安を抱く状況ではありますが、心配するあまりこのページ延々とマクロ経済を語っても仕方ありませんし、行政の対応の是非について論じても意味がありません。あくまでビジネスで有用なお話を届けたいと思います。

コロナウィルスで中国ビジネスにおいて実際に起きた影響や、それによって得た学び、政府の制度、今後の必要となってくるだろうビジネスの方向性などについて、実体験を交えて書かせて頂きたいと思います。

工場や物流など中国ビジネス全般が一斉にストップ!再開の目途立たず

最前線で中国ビジネスを行っていた者の体験談的にお伝えさせて頂きます。2020年1月中旬、つまり中国春節入りするまで、コロナウィルスの影響は少なくとも現場では表面化していませんでした。

中国側の担当者とも、少し仕事が残ってしまったけど後は春節明けにやりましょう、という感じでした。その後、1月20日に中国当局が原因不明の肺炎患者対策を本格化させ、一気に騒動は広がっていきます。

中国政府の対応が遅かったという論もありますが、それについては私では言及しようが無いので割愛いたします。ただ、その時に現在(2020年3月25日)のような状況を想像できた人がいたとしたら、何か特殊な情報を握っている一部の人だけでしょう。

2月上旬頃に、連絡が取れる中国人ビジネスパートナーに連絡をすると、中国政府から春節延長の命令が出たので、営業再開まで2週間くらい延長することになる、と一報がありました。

中国の工場は地方からの出稼ぎ労働者が大勢いる為、その人たちがちゃんと戻って営業再開はいつになるかわからない、という回答でした。むしろ、都市封鎖などにより戻って来られない可能性も高いのではないか、とのこと。

また、中国から日本への物流も大幅に遅れました。これまでよく使っていた船便でも荷物を受け取ってくれないし、荷物を預かってくれたとしても発送までに何日かかるかわからないという状態。また、発送費用は通常の倍!

その頃、日本でも自粛体制が進むようになり、いつまでこの危機・騒動が続くのだろうか、全く予測が立たない日々に突入することになりました。

ただ、お客様からのお問い合わせ自体は順調にあったので、そちらに対していつも通りに対応させていただいておりました。

ようやく工場再開を迎えても対応はまちまち/中国工場も今後の対応を模索

2月末頃に延長された春節を終えたサプライヤーから、会社・担当者は無事で今後営業再開できる旨の連絡がありいろんな意味で安堵しつつ、先述した理由から工場が本格再開できるのかいつになるかは当の工場も分からない、という報告を併せて受けます。

まだまだ緊張体制は続きます。

ただ、別の中国人パートナーから言われたのは、中国の工場や各種事務所なども仕事をしたがっている、けれど、様々な事情があったり、中国政府は日本人が考えている以上に規制が厳しく逆らうことは絶対にできない、そうした状況下にある。

だから決して中国工場が仕事をボイコットしているとは思わないでほしい。
また、中国工場などはテレワークの導入も進むようになっており、今後、様々な迅速化が進むかもしれない。

一方、仕事が激減している中国工場なので、これまで依頼できなかった小ロットでの発注やサンプル作成なども頼みやすくなったのも事実です。

不幸中の幸いというか、ある意味でピンチはチャンスであるのも事実です。
私のお客様でも、認証には協力しない!どうしてもやるなら最低ロット500個から!と言われていたのに、100個から受けてくれることになったと連絡がありました。

こちらからも催促できないモヤモヤの日々

現地に直接行っているわけではないので、本当のところはわかりかねるのですが、複数の中国人パートナーの話によると、

中国政府のある種の独断的な隔離政策のおかげか、中国国内の感染の広がりは抑えられつつあり、ビジネスのカウンターパートナーも回復しつつあるということ。

もちろん、その後の日本及び周辺諸国、ヨーロッパ諸国への飛び火は大きいのですが、その話への言及は今回は抜きとさせていただきます。

こちらとしては中国側が回復しているという情報を持ちそれを基準にビジネスを組み立てていますが、今度は日本人のお客様からの懸念が勃発します。当然のことです。

今の時期に本当に中国相手にビジネスをしてよいのか?
これに対する明確な回答はありません。

いろいろな情報を分析する限り、基本的には問題ないだろうと頭ではわかるのですが、気持ちとしての懸念は拭えません。仕方ないことです。

お客様とは大体の契約の方向性も決まり、お見積りもフィックスしてからその後の最終決定のご連絡がない状態が続きます。状況としては理解できるのですが、こちらとしても最終どうなるのか気になるところではあります。

ただ、状況が状況だけにこちらから状況・進捗をお聞きするのも難しくありました。

これが今回売り上げ減となる要因でした。問い合わせ・依頼は以前と同じくあるが、コロナウィルスの影響で案件化の遅れが多くなっている。

日本企業の間で多くの被害を出る中、政府対応の融資が動き出した

この事態に際して、経済産業省による「新型コロナウイルス感染症に係る中小企業者対策」というセーフティネット4号保証の拡大や、政策金融公庫による「新型コロナウイルス感染症特別貸付」などが発動しています。

かなり有利な融資になりますので、必要を感じていらっしゃる事業者の方は、こういうのはある意味で先着順ですので早めに行動された方がよろしいと思います。

今後に生かすビジネス展開:売上げを一つの皿に盛り過ぎない

今回の危機で知り合いの中国輸入専門組は、一時的とは言え壊滅的な状況になっていました。

ただ、思いのほかに中国の回復が早く、それが大きな助けになったようです。また、他の業者だったり、Amazonで販売している中国業者の動きが鈍っており、逆に引き離すチャンスになっていたり、今まであまり売れていないような商品に注目が集まっているケースもあります。

やっぱりこういう事態が訪れることも考えると、単一業種、単一商品のみのビジネスというものは大変危険だということをあらためて痛感しました。

売り上げを一つの皿に盛り過ぎない、これがビジネスの鉄則です。

大手企業のようにいろいろやれるのが理想ですが、例えば、輸入と輸出の両方をやるというのは難しいかもしれませんが、輸入でも中国だけではなく、タイやベトナム、もしくはヨーロッパなど相手国を分散させるやり方もあります。

ちなみに、当社でもタイ輸入は少しずつ広げているのですが、中国輸入に比べると全然まだまだなので、これを機にタイでの動きも本格化させたいと検討を始めています。

取扱い商材やそのジャンルを増やす、販売やコンサルも両方をやるなど、軸は持ちつつもいろいろなビジネスに携わることが必要でしょうし、経営者にはそのくらいのバイタリティは必須でしょう。

私の知り合いの例を出すと、中国以外にタイからの輸入ビジネスをやりつつ、国内事業者向けのコンサルティングで定期収入を得ているために、この難局は乗り切ることができたそうです。むしろ、タイからのビジネスが急激に伸び始め、今が一番忙しいとか。

いずれにしろ、こうした難局においてピンチを迎えるのは一つの商売しかしていない方です。例えば、ホームページ制作業だけをやっている、コンサルティングだけをやっている、不動産業だけをやっている、などなど。

日本人は一点突破が好きな人種ですが、一点突破の不利な点はこうした非常時です。

どんなに実力があろうと、お客さんそのものがいなくなってしまう場合は、一気に仕事がなくなってしまいますからね。

そう考えると、先ほども申し上げたように、軸は絞ってもそこから仕入れ先、商品種類、販売先などを数多く持つビジネスに切り替えていく必要はあるでしょう。

既存のビジネスに加えて常に新しいビジネスを計画・実行しておく

同じビジネスが1年続くかわからない昨今、特に途中で今回のような危機があった場合、事態が終息したとしても一度途絶えてしまった需要が元通りになるかどうかはわかりません。

今を乗り切れば大丈夫だろうというのは、少し楽観的過ぎかもしれません。

例えば、借り入れに成功したとしても、単に延命できただけという事態にもなりかねません。繰り返しになりますが、今までのビジネスが一度途絶えた際にまた同じように通用するのかわかりません。そのまま今やっているビジネスも終息する可能性はあるのです。

常に新しいビジネスを視野に入れ、借り入れをしたとしても、延命だけではなくその資金で新しいビジネスに臨むというビジョンがなければ、不測の事態後に生き残っていくのは難しいかもしれません。

9年前の東日本大震災の時もそうでしたが、やっぱりビジネスをしているとどうにもならないくらいの困難に直面するのが普通なのです。
それを見越して、普段のビジネスにもしっかりと注力するとともに、常に新しいビジネスに対して何か仕掛けていく準備も怠らないようにしないといけません。

今回の危機はそうしたことを想起させるきっかけだったのではないかと考えています。

当社でも、中国ビジネス、認証ビジネスという軸は変わっていませんが、取扱い品目を増大させる目途は付いていますし、こうした状況でも認証の対象品を増やしております。

また、国内販促においても今まではネット広告一本での告知でしたが、企業様へ直接アプローチする仕組み・体制を急ピッチで進めています。コロナの影響で仕事が出来なくなった部分もありますが、その時間を仕組み・体制づくりに充てていました。

直近の仕事も大事だけど、数か月・1年後を見越した準備も大事。当社ではそうしたビジネス展開のサポートもしております。最後に宣伝となってしまって恐縮ですが、、、何かご相談などありましたらお気軽にお問い合わせください。

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