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融資、資金調達、自己資金、カネ集めが経営者の仕事という話

 2020/03/24 経営の原理原則 資金調達 起業・副業
この記事は約 11 分で読めます。 246 Views

こんにちは。管理人の堀です。

経営の原理原則では、世間で言われているヒト・モノ・カネという経営資源の考え方とは真逆のことを教えます。特に中小企業では根本的にヒト・モノ・カネは当てはまらないのです。

すごく簡単に言うと、ヒト・モノ・カネは、良い優秀な人が集まり、その人たちが良い商品を生み出し、そしてやがて金を生んでくれる、だからこそまず良い人を求めよ、という経営ロジックです。

このロジックは、経営の神様・故松下幸之助翁が説いたと言われていますが、既に大手となっている企業に対して当てはまる話であると思います。だからこそ、全国からたくさんの優秀な人材が集まってきていますし、良質な仕事・研修などでさらにその人たちを成長させます。

そして、その人たちが画期的な商品を開発したり、それを支えるオペレーションを展開したりして、更なる利潤(カネ)を生んでいきます。

これに錯覚を起こした中小企業経営者は、ヒト・モノ・カネといって自分の社員にも同じことを求めようとします。しかし、そもそも中小企業には良い人材が集まりません。採用におカネもかけていないし、給料も安いし、仕事も定型的なものが大半。

さらに、会社には仕組化された仕事も無いので、社員もなかなか成長しません。社長はそこで、「人間教育」とのたまって、「社内掃除」などで社員をこき使うという現状があります。

掃除で仕事のスキルが向上するのであれば苦労はしません。そんなことをやっているので、中小企業は永遠に成長することがないのです。

経営の原理原則では、中小企業のあるべき姿は、ヒト・モノ・カネではなくカネ・ヒト・モノだと繰り返します。

今回はその点について書いていきたいと思います。

ヒト・モノ・カネという誤解、カネ・ヒト・モノという真実

中小企業や創業したばかりの人たちがまずやる仕事の多くは、いきなり会社の経営理念づくりだったり、自分(自社)をよく見せるためだけに商品・コンテンツも充実していない段階でのホームページづくりだったり、売るものも特にないのに交流会参加だったりとします。

そういった、売り上げ・利益に直接つながらないことばかりをやろうとします。ちなみに、経営の原理原則では、10億も売っていないに会社が経営理念なんか作るな!と叱咤してきます。もちろん、当社でも経営理念はありません。それでも、問い合わせはどんどんきます。

要は、商品もろくに出来ていないのにいきなりお金を使うことばかりをやってしまうのです。

一方で、自分のビジネスが伸びないのは優秀な人がいないから、つまり、優秀な人さえいればビジネスは伸びると妄信して、優秀そうな人を見かけてはどうにかしてお金を払わずに仕事をしてもらえないか、奇策ばかりを考え始めます。

そんなことをやっても優秀な人は集まりませんし、一時的に何かを手伝ってくれることはあるかもしれませんが、根本的に会社を成長させる本命策にはなりえません。

経営の原理原則では、優秀な人は大金をはたいて来てもらうのであって、まず自分の会社にはおカネが無いから人は集まらない、よってその時点でヒト・モノ・カネの構図は破綻している。まず最初に経営者がやるべき仕事はカネ作り・カネ集めから、と教えています。

カネをたくさん使って、優秀なヒトを集めて、良いモノを作っていく。
だから、カネ・ヒト・モノだと。

しかし、大きな金融資産でもない限り、最初からカネを持っている人間は少なく、カネを集めるためにも、まずは小さくて良いから自分のビジネスをコツコツ成長させ、カネを集めるだけの周りの信用を勝ち得たり、たくさんのカネが必要となる大きなビジネスを見つけることが、経営者の一番最初の仕事だと言います。

カネ作りこそが経営者の仕事

他の仕事は言ってみれば、誰がやってもできてしまうわけですし、全部経営者がやらないといけないなら、あっという間に会社はパンクしてしまいます。

しかし、カネ作りだけは経営者の仕事なのです。

自分のビジネスの意義や社会に与えるインパクト、どれだけ自分のビジネスに可能性があるかどうか、目をキラキラさせながら語れるのは社長だけなのです。それは他の人に振れませんし、振ってしまっては経営の意味がありませんからね。

日本でカネ作りというと、経営難に陥った経営者が金策の為に銀行を回ったり、一発逆転するために融資を打診したり、というイメージがあります。

しかし、そもそもカネ作り・カネ集めは有望なビジネスを行うために計画的に行うものであり、テレビによって経営のイメージがぐちゃぐちゃされてしまっていると感じています。

ちなみに、以前に、大ヒットした金融系ドラマで、主人公の父親が銀行(メガバンク)に融資を断られて自殺したことでその時の担当者に恨みを抱く、という話がありました。

しかし、その父親は町工場の社長でしたので、融資を申し込むとしたら地域の信用金庫かよくて地銀レベルです。間違ってもメガバンクに頼むことはありません。むしろ、メガバンクだとしたら断って当たり前です。その辺についても正しい知識は必要と思います。

話が逸れましたが、社長の仕事はもちろん多岐にわたるのですが、その中でも一番重要なのはカネ作り・カネ集めなのです。

カネがあって初めてビジネスは成長します。カネがない状態でどんなに経営理念を唱えても会社は成長しませんし、どんなに自分自身が魅力的であっても会社は成長しません。もっとも、魅力的であればカネは集まると思いますが。

この現実から逃れて、もしくは知らないで、いつまでも作業を仕事としている経営者・社長はビジネスというフィールドからは退いた方が良いかもしれません。

社長の本来の仕事を放棄してしまっているわけですから。

そもそもカネが必要となるのはやりたい事業をやるため

では、闇雲にカネ集めすればよいのかというとそうでもなく、まずは自分がどういうビジネスをしたいのか、そしてそれにいくら必要なのか、その構想をするのが「経営構図」だと、経営の原理原則では教えてくれます。

しかし、そうした「経営構図」がすぐに作れるわけもなく、まずは今やっているビジネスを続けつつ、いろいろを試して方向性を探るなり、今のビジネスはいずれ止めるつもりで食い扶持として続けつつ、何か別の新しいことをこれまたコツコツ続けていきます。

実のところ、大金がなくても暮らしていくことは可能です。なので、ビジネスの観点から言うと、良い暮らしをしたいからカネを集める(借りる)というのはおかしな話であり、大きなカネを必要とするのはそれだけ仕掛けたいビジネスがあるかどうかなのですよね。

そういう意味で、先程のドラマの自殺した父親は、事業資金の融資を断られたから自殺するというのは矛盾しており、だったらその事業はしないでアルバイトするなり、会社を畳むなり別の選択肢もあるのですが。

いずれにしろ大前提として、カネを集める目的はやりたい事業をやるためだということ。やりたい事業を見つけ、後はそれにいくら必要なのかを試算していきましょう。試算の仕方はテストマーケティングとかいろいろあるのですが、それは今回は割愛します。

カネ集めの方法はたくさんある

一番オーソドックスな方法としては、銀行借り入れ(融資、資金調達)があります。

それにもいろいろと手順があって、まずは地元の信用金庫、地銀などを活用したり、政策金融公庫なども活用できます。また、地元の信用金庫に行く際は、必ず保証協会を通したりします。

メガバンクに行っても基本的には借入できません。規模が違いすぎます。ただ、借り入れ手続きの順番上、まずは最初にメガバンクに行って断れるというやり方もあります。その辺は経験ですよね。

一方、昨今では、必ずしも借り入れをしなくても資金を集める方法があります。

例えば、クラウドファンディングなどで魅力的な事業・商品を構築して、それに対して広く資金を募るというやり方もあります。また、自分がやっていた事業の一部を売却するという方法もあります。

いずれにしてもやり方はたくさんあります。集め方は自身に合った方法何でも良いと思います。

なので、カネが集まらないと言っている人は、単純に努力不足・情報不足・知識不足という印象がありますし、そもそもの段階でビジネス内容・商品が魅力的ではないのかとも考えられます。

良い商品があれば自然にカネは集まってきますよ。これは経営の原理原則でいつも言っていることですし、私の心底の経験談でもあります。

そして、基本的にここまでは社長一人の仕事です。もちろん、外注パートナーの存在必要ですが、少なくともここまでは社長の情熱のみで動かせる範囲です。

現代的に言うと、ヒトは必ずしも社員とは限らない

ある程度事業が大きくなり、カネが集まってきた段階になってようやくヒトを求めることが始まってきます。

昔の考え方ですと、「ヒト」というと社員を雇うことになりますが、もちろんそれでも良いのですが、人手不足で時給が高くなっている一方で、安価でサービスを外注できる昨今、必ずしも雇用する必要はないというのが私の見解です。

また、一緒に事業を進めるとなると、中小企業の利点はスピード感ですので、社員を雇ってイチから仕事を教えてとやっていたら、そのスピードという武器も危うくなってきます。そこで、知り合いの会社の社長などとアライアンスを組んで、迅速にビジネスを進めていくというやり方もあります。

そうやって他社とアライアンスを組むためにも、やはり自社にもある程度の規模(カネ)が必要なのです。

カネとヒトを結集させないと良いモノはつくれない

モノがなかった時代はモノを作りさえすれば売れました。また、昔は低賃金で労働者を雇うこともできましたので、極論を言えば、安い賃金で労働者(ヒト)を雇い、そこそこ程度の品質のモノを作って売れば、カネが集まってきました。

しかし、モノが飽和化する現代においては、ありきたりでそこそこ程度のモノでは売れないのです。みんな持っていますからね。

現代ビジネスにおいては、やはりカネとヒトを結集させる必要があると思っています。

ただ、ここでいうカネとは、決して、最高級の素材を使うという意味ではなく、市場で受け入れられる商品を世界中から探してきて、それを日本の流通に乗せるために必要となる一連のコスト(カネ)のことです。

そして、それを実現するためのヒト、現代的に言うとチームという感じかなと思います。

その行動の源泉にはもちろんカネ儲けしたいという気持ちもあるでしょうし、私もカネ儲けしたいですが。ただ、もう一つある根本的なところでは面白いことをしたい、自分のアイデアで社会に貢献してみたい、という気持ちも強くあります。

やっぱり最初は社長一人

念の為に言っておきますと、では社長は作業は全部人に振ってしまって大丈夫と考えてしまうかもしれません。

しかし、最初は、ヒトどころから、カネも商品も会社の仕組み・リソースも何にもないところからスタートします。
カネ以外も全部社長が一人で作っていくのです。

そこだけは最初にお伝えしておきます。

上海の街を走るリニアモーターカー。そのスピードは街中を走る列車とは思えません。
冒頭の写真は同じくリニアモーターカー駅。

カネを目的とするのであればサラリーマンの方が安定する

最終的にビジネスが大当たりすれば、それこそサラリーマンでは手にしえない大金を掴むことになりますが、ただ、そこまでにいく過程はかなり長くなることが大半です。その過程が楽しくもあるのですが、ハッキリした結果が出ない悶々とした日々が続くことにもなります。

また、金銭的にも不安定です。そうした時期が長ければ長いほど、ビジネスをする目的を見失い、カネだけを目的としたビジネスになってしまうことも多々あります。

率直なところ、安定だけを考えればサラリーマンの方が数倍安定します。決まって給料が入ってくるというのは素晴らしいことですよ。

ただ、それでも何かやってみたい、このまま会社にいたのであれば将来的にむしろ不安定、起業家に憧れる、理由は何でも良いですがビジネスを志すのであれば、正しい手順を踏んで挑戦されてみればよいと思います。

しかし、特に、ヒト・モノ・カネには惑わされず、カネ・ヒト・モノという経営感覚は大事にしてください。

多少コストを払ってでも資金調達コンサルタントを使った方が有利です

今回のテーマであるカネの調達に関して、自分(社長)一人だけで実行に移すのは難しいでしょう。まず、金融機関に提出する試算表というものが作れないでしょうし、融資に関して銀行内部での稟議というものがあります。

社長がいくら融資をしてほしいということについて正論を述べたとしても、銀行内の稟議が通らなければ融資はおりません。また、おカネ=融資のことは税理士、と思いつく人もいらっしゃるかもしれませんが、あの人たちは基本的に経理業務のエキスパートです。

融資を引っ張ってくるのは別の仕事です。もちろん、その辺に精通している税理士もいると思いますが、私は少なくとも税理士に融資を依頼して2回失敗しています。

融資に関しては、資金調達専門家を使った方が最終的に早く済みます。特に銀行内の稟議を通すための上申書の精度は素晴らしいです。中には、税理士とそれほど変わらないコストで対応する人もいます。当社からご紹介することも可能です。

但し、資金調達の専門家は貸すのが仕事ですので、あまり借り過ぎると手数料もかさみますし、返済も大変になるのでその辺の判断はしっかりと行ってください。

投資はどんどんすべきでしょうが、やっぱり浪費は控えましょう

正しく経営をして結果を残していくと、おカネは増えていきます。正直、サラリーマン時代に見たこともない金額を手にした時、人間ですので使いたい衝動が現れると思います。

もちろん、それはご自身が頑張った結果のおカネなので、ご自由にされればよいと思います。

ただ、気を付けないといけないのは、サラリーマンと違いそのおカネは継続的に入ってくるものではありません。使っているとすぐになくなってしまいます。

多少であれば遊興費などに使うのも良いですが、設備投資や優秀な人材とのアライアンスを組むための投資などに使うのが建設的なのではないでしょうか。それが更なるビジネスを生んでいきます。

そう考えると、少なくとも小規模事業者にとってビジネスに必要なのはカネなんだなと思います。すべてはそこから始まります。

日本でカネの話をすると嫌がられますが、そこは避けては通れない分野でしたので、書かせていただきました。認証をするのだって、いくら優秀なヒトがいても、おカネ無いとできませんしね。

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