【認証Q&A②】PSE、PSC、電波法技適など中国工場との連携についてなどの質問に答えます
こんにちは。管理人の堀です。
認証に関する質問のご回答第二弾です。
当社ウェブサイトにも一部書かせていただいておりますが、もう少し具体的な回答で読者の方の理解を深めていきたいと考えています。
これまでも当社から一方的に解説をさせていただいておりますが、やはりお客様のダイレクトな質問を踏まえて解説した方が、認証が身近な存在になるかと思います。
どの回答にも根拠があるのでご覧いただければその内容に納得頂けると思います。これまで認証の世界は情報が比較的オープンでなかったと当社では考えています。そのために利用しづらいというのであれば、当然ながら情報は民主化されるべきです。
そして最終的に多くの方が気軽に認証を行えるようにしたいと考えています。
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費用は前払い制ですか?成功後に全額支払うのではダメなのですか?
まず第一に、前金で全額支払わないと検査機関等は動いてくれません。その理由として、検査を行うために必要な人員を手配したり、設備の用意をしたりします。
基本的に検査機関の考え方として、認証合格品が届くことを前提としており、技術基準に沿った内容であればちゃんと合格させる、という点です。もちろん、「技術基準に沿っている」サンプルを用意することが難しくもあるのですが、自分たちからは100%にサービスを提供するので、費用も先にもらうというスタンスですね。
これが良いか悪いかは置いておきそのような事情になっています。後からお支払いただくと持ち出しになってしまうため、代行業としても先にお支払いいただく必要があります。
また、なかなかご理解いただくのは難しいかもしれませんが、認証プロセスのご説明からサービスはスタートしていますし、認証は成果報酬という考え方は取りません。
この辺は検査機関と同じ考え方になりますが、認証合格するために必要な基準は決まっており、当社ではPSE、PSC、電波法技適などいずれの認証においてその基準はすべて把握しています。
つまるところ、必要な材料(書類、サンプル、部品など)を揃え、条件を満たしていれば認証は必ず成功するのです。そして、現在の世の中で、それほど特異な構造でモノを作っている工場はむしろ少なく、あとは、PSE、PSC、電波法などそれぞれの日本の技術基準に少し適合させるだけというイメージです。
手前味噌で恐縮ですが、その最後の少し合わせるだけというのが当社のノウハウであったりします。
当社は結果にコミットしていますので、それでも万一、当社の技術不足による認証不可という結果になった場合、その際は一部返金相談に対応致します。またその際に考えられるのは、工場の技術水準の低さに起因する可能性もあり、その場合、別の工場をご提案できる場合もあります。
成果も何も保証しないで無意味な広告を提案する広告会社よりは全然良心的なビジネスであると思料しております。
どのくらいの期間がかかるのかわからない
案件ごとに違いますので、ご相談ください。
一応の目安として、検査期間はおおよそ6週間から8週間ほどになります。検査内容によって変動します。追加費用で検査期間を短縮することも場合によっては可能です。
ただそれはあくまで検査期間であり、工場が書類やサンプルを用意する時間は別です。工場に迅速に用意してもらえればその分検査のリードタイムは短くなりますが、場合によっては、いつになっても必要資料が揃わずに検査が始められない、ということもあります。その為にも、工場の協力は不可欠です。
また、サンプル検査で不合格となった場合、再度、工場にはサンプルを作り直してもらう必要があり、その時間も少々かかります。
その他、現在(2020年3月21日記述)世界中で猛威を振るっているコロナウィルスなどのように、どうにもならない異常条件があった場合にも当然ながらスケジュールは変更せざるを得なくなってきます。
協力してくれる(中国)工場が見つからない
ここについてはご依頼主側で見つけてきていただきたいというのが率直なところです。といいますのも、何度も繰り返して申し上げているように、認証に関しては工場の協力が絶対に不可欠です。
当社として認証に必要な書類やサンプルの提出や、それを準備するための技術的なアドバイスは可能ですが、そもそものところで「提出する」という意思決定については、依頼主と工場との合意によるものです。
こちらから工場へ多少のお伺いなどは可能ですが、そもそも工場側がその気でないのに、当社から気持ちを変えさせることは不可能です。
ただ、例えば、当社の中国ビジネスにおけるネットワークを駆使して、ご希望の製品を取り扱っている工場をご紹介することは可能です。以前にも、認証予定だった工場が土壇場でボイコットしたため、見本市で見つけた工場をお客様にご紹介したことがあります。
そのうえで、お客様と工場が交渉して、認証対応してくれることなった際にあらためて当社から工場に連絡したという経験があります。
検査前に商品を購入してしまい、購入後に検査が必要だと気付いたのですがどうにかなりますか?
どうにかなる場合と、どうしてもどうにかならない場合があります。
例えば、PSEに関しては、購入後でも生産(販売元)工場の認証が完成して、既に購入分についても法令に沿った自主検査を行い、自らPSEマークを表示するなどすれば販売は可能な場合があります。
また、電波法製品であれば、技術基準適合証明といっていわゆるロット検査を受検することができます。PSC製品でも、1号検査と呼ばれるロット検査があり、既に手元にある製品だけを検査することも可能です。
これについては費用や手順などは製品にもよって変わってきますので、お気軽にご相談ください。
中国語が話せないので、現地工場と交渉できない
中国人は優秀な人が多いので、日本語で連絡してみても日本ができる職員がいることも多々あります。実際にお客様から、中国工場からメールができたので一緒に確認してください、と依頼されて見てみるとかなり流暢な日本語で返事をくれることが何度かありました。
中には英語でメールして、英語で返事が来ることもあります。また、中国の方は英語のビジネスネームを持っていることが大変多く、そうした人には英語で連絡しても大丈夫だと思います。
また、中国版LINEと言われるメッセンジャーアプリwechat(微信)には、翻訳機能も付いており、こちらが日本語でメッセージを送っても向こうは中国に翻訳して解読してくれます。逆に、向こうからの中国語も日本語に翻訳できます。
そういう意味で言葉の壁は低くなっているとも感じております。ただ、最近のwechatは、ある条件を満たしたwechatユーザーの承認がないと新規加入ができなくなっていますので、その点は注意が必要です。
よって、中国工場側に御社の製品を認証したいので協力してほしい、という連絡は比較的容易になっていると思います。あとの具体的な技術資料の要求やサンプル手配については、こちらの中国国内の優秀な中国人スタッフが中国語で行いますので、ご依頼主様にはおかれては認証スタート後は特段何もしていただかずに認証を進めることは可能です。
但し、工場側が書類やサンプル提出などに非協力的であった場合、ご依頼主様から工場にプッシュいただくこともございます。
というわけで、最新のテクノロジー(アプリ)や最低限の英語が使えれば、中国工場とのやり取りもそれほど問題ではありません。重要なところはこちらからネイティブの中国語でしっかりと伝えますので、そちらは安心してください。
中国・義鳥のスーパーマーケットの風景。
申請依頼人は中国工場に検査の立会が必要ですか?そうすると渡航費用も高くなってしまうと思うのですが
PSEの特定電気用品(通称:菱形PSE)やPSCの認証では、生産工場の検査が必要になってきます。しかし、基本的に、依頼人様が中国(海外)工場の検査に立ち会う必要はありません。
もちろん、後学のために立ち会いたい方はそのような手配をすることも可能ですが、基本的に立ち会わないで済むように段取りします。いかに中国が近いと言えども、日本からの往復分の飛行機代、中国国内の移動費、宿泊代、食費などかなりの予算が必要となります。
そして、出張に関する時間というものも必要になってきます。これらについて、特に気にされないという方は問題ありませんが、個人レベルでやられている方や、主業務が別にある方であれば時間の捻出も難しいと思いますので、ご要望に応じて手配させていただきます。
また、特に、PSE特定電気用品の工場検査については、サンプル検査も含めて現地の検査機関を利用することも可能です。そうすると、工場検査自体も日帰りで終了できる可能性もあり、検査員の一連旅費、移動時間などを相当に短縮することもできます。もちろん、依頼主が検査に立ち会う必要もありません。
最近では大型機械の認証(PSE特定電気用品)依頼が増えておりまして、当社では、このような形でコスト(費用・時間)削減の方法もご提案しております。
検査機関が沢山あるみたいだけど、どこを選んでよいかわからない
表記上は沢山ありますが、結局、使えるところはそれほど多くはありません。もう少し細かく正確に言うと、認証はやること自体は決まっているので、どこに依頼しても大差は感じないかもしれません。
しかし、一つ一つに見積もりを取っていたら、それだけ人的コストが半端ではありません。そんなことをしていたら、本業にも影響が出てしまいます。
当社では、長年、様々な検査機関と付き合ってきたね経験から、独自のネットワークを有しておりますのでご依頼主様の製品に合った検査機関を選定することが可能です。
また当社自身が認証に関するノウハウを多分に持ち合わせていますので、検査機関に対して指示を出したりする場合もあります。そうすることで、よりリーズナブルでスピーディに認証を行うことをモットーとしています。
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数々の認証を経験・成功させてきた堀雄太が認証ビジネスに軸にして、中国・日本における新規認証ビジネスの構築の仕方や、中国ビジネスなどを紹介しています。
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