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【PSE認証お客様事例】中国工場でありがちな3つのPSE間違いトラップ!

 2020/06/21 PSE 中国ビジネス 事例 認証の原理原則 起業・副業
この記事は約 9 分で読めます。 4,417 Views

こんにちは。管理人の堀です。

今回は当社のスタートアップ事業を導入された方ではなく、PSE認証だけをご依頼頂いた方に当社事例として登場してもらいます。

これまでの向井健さん大野孝之さんの事例では、どちらか言うと副業を始めた経緯や、今後の展開などを中心に書かせていただきましたが、今回はPSE認証に関する部分を中心に書かせていただきます。

ご依頼人である野村将人さん(仮名)は、以前から物販を専業でやられていた方で、売り上げは月商だけで相当なもので、今回のコロナウィルスでも順調に売り上げアップされているかなりの強者です。

そうした野村さんが、さらなる売り上げ増を狙うために、ある家庭用電気商品のPSE認証をご依頼されてきました。

その経緯やどのようなソリューションとなったのか、お伝えさせていただきます。

記事の文体は野村さんの発言をまとめた形で構成されています。

向かって左が野村さん(打ち合わせという名の「飲み会」後に)

簡単に自己紹介

野村将人です。都内近郊に住む40代で、現在は独立して販売業で生計を立てています。
最近まで大学を卒業してから20年以上、同じ一部上場企業に勤めていました。

ずーっと同じ会社に勤めていましたが、生活インフラ関連の事業をやっている会社なので、恐らくこのまま働いていても、安泰の人生だったとも思います。

しかし、逆に言うと、このままで良いんだろうかって思うことは何度もありましたし、実のところ自分で商売をしてみたいという気持ちは強くありました。

あと、今だから言えますが、大きくて沢山の人間がいる会社の割に、尊敬できる上司がいなかったのが大きいですね。ああいう人になってみたい、一緒に仕事してみたいというモチベーションがなければ、やっぱり仕事をしていても詰まらないですからね。

そうこうしているうちに、自分の中の事業熱がどんどん高まっていきました。

ただ一方、私の家系は基本的にサラリーマンがほとんどなので、最初のうちは自分で商売をするということへの理解はなかなか得られませんでした。

その点では、堀さんとも話が合って、彼は公務員家系のようで、親戚のほとんどが行政職員や学校の先生だったそうです。

別にそれが悪いということでは決してないですが、何か事業をやりたいという時には、やはり賛成は得られにくいと感じています。もちろん、私が逆の立場であれば同じように反対していたことは容易に想像できます。

結局、人間って自分が知らないものにはとりあえず反対する生き物なので、自分がやってみたいと思ったら、周りの意見とか関係なく自分でやり切ってしまうのが一番だと思っています。

今では、私が一生懸命に物販事業をやっている姿を見て、周囲の人間も徐々に事業をやっていること・独立したことを認めてくれるようになりました。

ちなみに、独立した今は、朝の通勤もなく時間を自分でコントロールできるようになって、今までの苦労が報われたと思っています。副業でやっていた時は、本業の前後にいろいろ作業をしなければならなかったので、その時は本当に仕事漬けの毎日でしたから。

また、何より今回のコロナ下を自分のペースで過ごせたことはすごく大きかったと実感しています。

 

中国ビジネスを始めるきっかけ

話を少し戻して、中国ビジネスを始めたきっかけは、実際に何をやろうか考えていた際、いろいろ情報収集をしていて、今の物販の師匠のセミナーに参加しました。ちなみに、堀さんも同じ方に師事しており、そのご縁で知り合いました。

初めて起業した現役プレーヤーの方を見て、衝撃的でしたね。これまでの自分の世界にいなかったタイプの方でした。

その頃には既にAmazon物販自体は始めていましたが、この人に習ってとことんやってみようという気持ちが固まったことはよく覚えています。

どんなビジネスをするのかいろいろ情報収集すること自体は必要だと思いますが、最終的には人との出会いが決め手だったりするので、本格的に副業をしたいのであれば、やはりいろいろ手を出しながら、多くの人にどんどん出会っていくのが一番の近道なのではないかと経験者として感じます。

私自身、師事する先生も決めて、ガムシャラにビジネスを励んでいたら、どんどん数字が積みあがっていき、いつしか独立出来るまでに成長していました。

堀さんと出会ったのはちょうどその頃でした。

タイの写真(残念ながら野村さんと一緒に撮った写真はない)

INSIGHT WORKSにPSE認証を依頼した経緯今回PSE認証した商品

ようやく本題ですね笑。

私が認証ビジネスについて興味を持ち始めたのは、堀さんのお話しを聞いてからです。

堀さんとは、今年1月のまさにコロナウィルスで大騒ぎになる直前に行われた、先述の物販先生のタイツアーで初めてお会いしました。

何となくその先生から堀さんのことをお聞きしていたのですが、実際に会ってみてお互いに物販ビジネスでサラリーマンから独立しているというところなど、いろいろ話が合うという感じがしていました。

その中で、彼の名刺にPSE、PSC、電波法などのマークが載っていて、

何だこりゃ?

というのが第一印象だったのですが、電源コンセントを差し込む電化製品は経済産業省の許認可(PSE)が必要、無線を使う製品は総務省の許認可(電波法)が必要、などの説明を受けて、物販はずっとやっていましたが、そういうジャンルがあることを知りました。

正確に言うと、電源コンセントを差し込むモノは扱いが難しいという漠然とした情報は知っていましたが、ここまで明確に説明できる人に会ったことがなかったので、とても刺激を受けました。

その後少しして、まだコロナ自粛が本格化する前に開催されていた日本国内の展示会に中国企業が出展していて、そこでとある家庭用電気製品を発見しました。

実はまだ発売前なので、具体的な商品名は言えないのですが、それまで日本で見たことのない商品でとても興味を頂きました。

一方で、電源コンセントを使うモノなので堀さんのPSEの話を思い出し、ブースの中国人担当者の方に、「この商品はPSE認証していますか?」と尋ねてみました。

すると、「私たちは、日本市場目指してビジネスをしている。当然、PSEのことを調べて、しっかりと認証しています」という回答。

ここまで言うのであれば大丈夫だろうと思いつつ、ちょうど堀さんに会う機会があったので聞いてみると、

「とりあえず、PSEの認定書と検査レポートを送ってもらってください。正直、PSE認証していると言いながら、ちゃんと認証していない中国企業は多いです」と言われました。

早速、中国企業から一連の資料を取り寄せて、堀さんに送ると、

「思いっきり不備があります。PSE自体も年々アップデートされているので、古い規格で検査していてもダメです。また、そもそも型式区分表がないので、この資料だと経産省に提出すらできませんよ。」とアドバイスいただいて、不備分の追加検査を依頼しました。

 

PSE認証を進めてみて

まずは認証(PSE)の資料を提出させる!論より証拠

率直なところ、「日本の展示会に出展している」、「担当者の言葉」などはアテになりません。

私自身も、遠路はるばる日本の展示会に出展しているのだから、認証関連はちゃんとやっているのだろうと思っていたら、この結果でした。

堀さんから「資料を提出させてください」と言われた時、正直そこまでやる必要あるのかなーと感じていたのですが、こういう展開になったのは驚きです。

論より証拠というのはまさにこのことで、中国企業の言葉そのままに、「自分で認証しなくて良かった、つまりお金を払わなくて良かった」と早合点せず、然るべき人に必ず確認してもらう必要があると思います。

 

中国企業を信用しすぎない!相手は大抵ノウハウ不足

もしこのまま経済産業省に中国企業の資料を提出していたらどうなっていただろう?とゾッとします。

悪気があるかどうかはともかく、単純にPSEに関する知識・ノウハウ不足ですね。中国企業の言葉を鵜呑みにせず、必ず日本国内の検査機関やINSIGHT WORKSのような代行会社に確認することは必須だと思います。

 

検査機関は工場に選ばせない!自分で手配する

今回は、堀さんに検査機関を手配してもらいましたが、中国工場自身もPSE検査のことは正確に把握していないことがほとんどです。日本の法律ですから、それは無理もないと思います。

その中国工場は、中国国内の検査機関を使うわけですが、ここが曲者で、検査機関が必ずしもPSEのことを熟知しているわけではないということを知りました。

中国国内であれば、CQCや中国TUVなどの世界的な検査機関(認証機関)があるので、そこに依頼すれば間違いないでしょうが、それだとどうしても費用が高くなってしまいます。

そうなると、比較的割安な一般の検査機関に依頼することがほとんどなのですが、その実力は玉石混交のようです。

そういう危険なことはせず、ちゃんと日本のPSE認証を行ってくれる検査機関をちゃんと調べてやってもらいましょう。自力で探すのは難しいと思うので、それこそ代行会社に依頼するようにしましょう。

 

今後の展開について

しっかりと認証が出来たので、あとは胸を張って売るだけです。

中国企業の問題を書きましたが、逆に言うと、自分でこういった点に気を付けておけばすごく力強いパートナーになってくれると思います。

やっぱり海を越えてビジネスをしようとするバイタリティは並々ならぬものを感じます。

うちではAmazon以外にも楽天など複数の販売チャネルを有しているので、いろいろ販売戦略を立てていきたいと考えています。

また、堀さんからのアドバイスで、商品を軸にしたサービスも考えていきたいですし、変な話、工場の初期段階でPSE不備があったわけなので、そうすると正規に販売できるのはうちだけなので、いろいろ有利にビジネスが進められると思っています。

独立起業をして、いろいろよかったことはあるのですが、やっぱり自分の思った通りにビジネスをできることが嬉しいですし、やり甲斐を感じています。

仮に、今回のPSE追加試験についても、会社だったら、○○さんのハンコをもらってとか、稟議を出してとかそういう話になって決定まで数か月間必要になると思うのですが、それが、お金払うのでよろしく!って自分の一言で進められるスピード感はたまらないですね。

現在は中国セラーの台頭が激しく、安定してビジネスをするためにも認証ビジネスというのは、今後少なからず必要になってくると思うので、そのファーストステップを踏めたことは良かったと思います。

 

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