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中小企業診断士や行政書士などの士業の方に、PSE、PSC、電波法などの認証ビジネスを顧問先に手っ取り早く提案する7つのプロセス【お知らせあり】

 2020/04/23 PSC PSE 士業向け 認証の原理原則 電波法
この記事は約 9 分で読めます。 3,175 Views

こんにちは。管理人の堀です。

これまで当社には何度か士業先生方からのお問い合わせがありました。

内容は、顧問先・お客様に対して認証の提案をしたいのだけど、法制度の説明は辛うじて出来るが実際の認証のノウハウを有しておらず、自分だけで話を完結できないので、提携先になってほしいという依頼でした。

確かに、PSE関連で検索してみると、特に行政書士事務所によるPSE法の解説サイトを見かけることがありますが、恐らくですが、残念ながらこれを見て問い合わせをする人はごく一部の方になると思います。

理由として、結局のところ、①その行政書士さんに依頼しても認証を代行してくれるわけではない(認証そのもののノウハウがない)、②何度か書いていますが、認証対象となる生産工場の多くは中国などになっている、つまり、依頼人が中国語でコミュニケーションできないと、いくら法制度の解説をしても結局のところ意味をなさない。

また、残念ながら士業の方たちも中国語を解さないので、顧客のコンサルが出来ません。

一方で、私が見たことのある範囲での話になりますが、顧客に対して(認証に限らず)新しいビジネスの提案ができない中小企業診断士や行政書士など士業先生が多くなっています。

これも何度か書きましたが、情報の民主化が起きてインターネットで検索すれば、大抵の知識・情報が手に入れられる時代となり、士業先生だけが知っている情報が少なくなってきています。

また、それに伴い、供給側が飽和化して報酬が低くなったり、事業者本人でも対応できるものが多くなり、益々、士業先生の存在価値というものが危うくなってきている現状があります。

そうした影響なのか、新しい提案内容として認証ビジネスを使いたいと考えていらっしゃる士業先生も少なからずいらっしゃるようなのですが、いかんせん、認証そのもののノウハウがなく、また中国語対応ができないなどから、なかなか提案そのものにも行き着かない方がほとんどのようです。

しかし、一方で、(海外を絡めた)認証ビジネスと士業先生のお仕事は相性が良く、行政書士であれば書類ワークがありますし、中小企業診断士であれば売り上げ規模増大が伴う新規ビジネスの提案、税理士であれば認証ビジネスに伴う資金調達の提案などができます。

認証ビジネスのポイントだけ掴んで、認証そのものは当社などの代行会社にアウトソーシングしてしまえばよいわけです。

今回は、士業の方々に向けてPSE、PSC、電波法などの認証ビジネスを顧問先に手っ取り早く提案する7つのプロセスをお届けします。

ただ、認証費用、言語対応、工場との折衝などについては、当社での事例をもとに書いておりますので、そちらはご留意いただけますと幸いです。

ページ最後に士業・コンサルタント向けコンテンツ リリースのお知らせがあります。そちらもご覧ください。

認証代行業務についてウェブサイトやパンフレットなどで訴求する

当たり前の話ですが、こちらから提案しないとお客様には伝わりません。

それまで認証の仕事をしていなかった貴方に、お客様からご相談されることはありませんのでまずはしっかりと訴求するようにしましょう。

このサイトの中身を勉強するなりして、魅力的なウェブサイトなどを作ってみてください。

制度の説明ではなく認証をすることの価値を伝える

当社のこれまでの経験ですが、基本的にお客様は認証制度には興味がなく、自分の製品がいくらの費用、どのくらいの期間で認証できるのか?だけに関心があります。

事業者の方でしたらそれが当然です。決して認証に詳しくなりたいということはありません。

中には、「法律のことはよくわからない(忙しいので勉強する時間もない)けど、電源コンセントが付く商品で、多分、日本の法律(PSE)の対象になると思うので、認証してください」という依頼を受けたこともありました。

そういう方にとっては、法制度の説明とか関係ないんですよね。

あとは、試験をするために必要な書類や大体の認証費用、期間を答えてあげて、その人に合わせた注意ポイントを伝えてあげるだけで、あとはお願いします!ということになります。

そういう意味で、例えば、「PSEとは電気用品安全法という、経済産業省の法律があって~~」などという説明を依頼の最初でする必要はありません。

電源コンセントを差し込むものやレーザーなどの危険品は経済産業省の指定の認証が必要、Wi-Fi・Bluetoothなどを使う無線商品は総務省指定の電波法が必要、というくらいに言いつつ、

一方、

こういった製品は最初に認証・検査費用が必要になるが、その分、取得後は有利に展開できる商品分野である、

既にそういった商品をあるのであれば認証の代行が可能であるし、一緒に中国サイトなどから探すことも可能、

これにより貴社の事業領域も広がる可能性があると、

価値を提案してみてください。

実際に問い合わせがあったら、まず対象となる認証の種類を言い当てる

お客様から実際どのようなものが対象なのか、もしくは自分の商品はどの認証の対象になるのかと聞かれたら、当社記事などを参考に回答できるようになっておいてください。
PSE
PSC
電波法

ポイントはPSEだけ、電波法だけ、などジャンルを特定しないことです。

よく専門分野がハッキリしている方が信頼されるという考え方がありますが、少なくとも認証の世界に関していうと、認証全般の専門家というくらいに広げておかないと、逆にお客様が不便します。

これも何度か書きましたが、商品によっては、1つの商品にPSEと電波法、PSCと電波法など複数の認証がまたがっていることがあるからです。

例えば、ワイヤレスイヤホン(PSE、電波法)やワイヤレスプレゼンター(PSC、電波法)などがあります。

それなのに、PSEだけしかわかりません、電波法だけしかわかりません、となってしまうとお客様は別々の業者を探さないといけないので大変不便です。

逆に言うと、そこが価値提案の部分でもあるので、とりあえず簡単にでも各認証でどういうものが対象になるかを覚えておいてください。

認証費用についてある程度の見解を出す

お客様にとって認証に関する最大の悩み事は、認証っていくらすんの?ということです。

ここをある程度、最初に例示してあげられるだけで大きなアドバンテージです。

費用は本当に商品ごとに違うのですが、とりあえず、当社のウェブサイトにある概算金額を覚えておいてください。

それに貴方の手数料に加えたものが費用となります。

それで、お客様と大よその相場観は握れると思います。

しかし、認証に関しては最初から正確な見積りは出ません。関連書類を提出してもらう必要がありますし、最終的な算出のためにはノウハウも必要です。

見積もりには時間が掛かるし、場合によっては見積り費用を頂く、と毅然と答えてしまって大丈夫です。

当社でも場合によって、見積り費用は頂いております。

むしろ、それで返事が無くなる方は最初から依頼するつもりはないので、放っておいて良いと思います。

まずは、製品写真や製品情報(ウェブサイト、仕様書など)を送ってください、と依頼すれば大丈夫です。

認証期間についてある程度の見解を出す

よほど複雑な商品でない限り、基本的には2か月弱で認証は終わります

しかし、認証を始めるために必要な書類・サンプルを工場に揃えてもらうまでのリードタイムがあり、それは工場次第です。

また、製品によっては工場単独で生産しておらず、サプライヤーが提供する部品を認証する場合もあり、その際は少し時間が掛かることがあります。

ただ、基本的には2か月弱、あとは工場の生産能力次第と答えてしまって大丈夫です。認証をする検査機関も2か月で終わらせたいと考えています。

日本語の他に中国語・英語でも対応可能と言い切る

現在、ほとんどの生産は中国などになっています。むしろ、日本国内で作っているケースは、よほどの企業(メーカー)でないと難しいと言えるでしょう。

そう考えると、提案する・問い合わせある多くのお客様は中国工場を使用されていることが予想されます。

すると、中国工場だから対応できないと考えてしまいがちですが、当社に経由すれば、中国語ですべて対応が可能です。なお、英語も可能です。

そうした言語の点でも、他の代行業者との差別化が出来ますので、活用してみてください。

工場が協力してくれる限り認証は必ずできると言い切る

これまたよく聞かれることですが、認証が失敗することはありませんか?もし失敗したら返金してくれるのですか?という質問ですが、

工場が協力してくれる限り認証は必ずできると断言しています。

一民間人が個人で作っているレベルの製品でしたら、そもそも認証というテーブルに乗らない可能性もありますが、工場クラスでつくっているものであれば、多少の制約条件が加わるかもしれませんが、基本的に認証できないということはありません。

当社では、認証知識豊富な中国人スタッフが中国工場と円滑に業務を行えることをウリとしていまして、繰り返しになりますが、基本的に認証できないということはありません。

ただ、工場がちゃん協力してくれるかはそもそも依頼人との契約内容によったり、実際に認証を進めてみないとわかりません。

決してハッタリではなく実際問題として、工場が協力してくれる限り認証は必ずできると思っていて大丈夫でしょう。

深圳のハイテク展示会の様子

~おまけ①~魔法の言葉「念のため、確認します」

それなりに長いことこの仕事をしていても、お客様に質問をされてわからないことは多々あります。

ましてや少々マニアックな分野ですのでインターネットで直接的な答えを見つけるのも難しくあり、多くは1つの答えともう1つの答えを結び付けてようやく本当の解答が出てくるというパターンが多くあります。

必ずしも単方向での解答ではなく、条件付きの解答も多くあります。

なので、質問されて明確にわからない時は、あやふやな回答をするよりは、「ちょっと複雑なので、念の為、確認します」といえば、お客様は絶対に納得してくれます。

問題はその回答時間です。なるべく早めに回答するように努力をすれば、逆に貴方の信頼度は上がってきます

先ほども同じようなことを言いましたが、認証に関しては、マニアックな分野であり、体系立てたページがまだ多くないので、それに対して迅速に回答できる体制が出来れば、十分に貴方の新ビジネスとして成立するでしょう。

~おまけ②~認証ビジネスサポートツールの販売の告知

士業先生向けにSE、PSC、電波法などの認証ビジネスを顧問先に手っ取り早く提案する7つのプロセス、すなわち入門編をお伝えさせていただきました。

この内容でも十分にお客様への提案は可能だと思っていますが、もしもう少し勉強したい、お客様とのリアルなやりとり事例が欲しい、そもそも認証ビジネスに興味があり詳しく知りたい、などという方に向けて、認証ビジネスサポートツールを作成しています。

完成しましたらこのサイトでも告知していきますので、よろしかったらご購入してみてください。ご購入の方には別途特典も用意しています。

【お知らせ】士業・コンサルタント向けコンテンツをリリース!

当社では、上記でお伝えしている士業・コンサルタントの方がお客様に認証ビジネスを提案するための一連ノウハウが満載したコンテンツをリリースします。

詳しくはリンク先よりご確認ください。7月15日からリリース開始され、7月14日まで先行予約販売特別価格でご提供しています。

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数々の認証を経験・成功させてきた堀雄太が認証ビジネスに軸にして、中国・日本における新規認証ビジネスの構築の仕方や、中国ビジネスなどを紹介しています。
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